「俺は、お前と同じ女房殺しだ！」

「そうか…。」

出川は、泣いている。

「女房は、他の男と一緒に俺に保険金かけて殺そうとしたんだよ！だから！」

「言わなくて良い。あんたが悪い訳じゃない。」

「愛してたんだ！妻を！それなのに！それなのに！」

僕は、出川を抱きしめた。

出川は、赤ん坊のようにわんわん泣いた。

僕は、ロボット、種無し人間。

感情が消えていく…。

でも、出川が涙を流して胸が熱くなった。

僕は…。何故、妻を傷つけたの分からなくなった。

何故、浮気相手を殺したのか？

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