第16話微睡む

「…!」 


僕は、夢を見てたようだ。


ツカサは、心配そうな顔をしている。


「うなされていたけど大丈夫?」


「僕は種無しロボット人間だから大丈夫。」


ツカサは、僕を抱きしめて


温もりをくれた。


僕は、妻を愛していたのだろうか?


今に謎である。


朝食を食べて出川とオセロをした。


「あのさ、僕には気を使わないでツカサに告白したら?」


出川は、舌打ちをした。


「あんなにツカサはお前にゾッコンなんだから言っても無駄だし。イラつく。」


再び舌打ちして降参だと出川は言った。


「なぁ、未来が分かったらどうする?」


「当たり前だけど競馬場には行くわな。」


出川に、真面目に聞いて僕は後悔した。


「あと、」 


「あと?」


「宝くじやな。」


ダメダメだこいつは…僕はオセロを片付けた。


「予知夢でも見たか?」


「あぁ。」  


「そうか、当たりそうで怖いから聞かないわ。」


出川は、ベッドから降りてどこかに行ってしまった。








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