第14話日常

朝ごはんを食堂で食べて寝てまた食べるの繰り返しだった。


仕事は、気にしなかったがニュースで僕の事をレクチャーしているものはなかった。


確かに男を殺して、妻も傷つけたはずだった。


それにしても悪の巣窟は意外と快適だった。


ツカサが、同じベッドに入って来なければもっと快適なのだか…。


僕は、幼い時からクールと呼ばれていた。


僕には欠落している感情が多いのだ。


唯一分かるのは孤独だった。


だから、親に甘え、祖母に甘え、彼女に甘え、妻にも甘えてきた。


孤独は、幼い頃に誘拐されて何日間も倉庫に監禁されたからだと思っている。


トラウマは、その人間の未来を壊す事を知ってるかのように待っていた。


しかし、ここ最近、孤独感が薄れてきた。


子供のいない、夫婦ロボットを演じる事が僕の役目だと思っていたからだ。




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