鮮血の赤ずきん

「またヤッちゃった…」


真っ赤に染まった少女は、潰れたトマトのような塊の前で独りごちた。


最初は所謂「カッとなった」だけだった。


いつしか癖になって、悦楽を覚え始めた。


(はぁ…私をすり潰してくれるオオカミはいないのかな?)


少女は今日も赤く染まる。

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