小学五年生の魔法

くにさだ のりか

小学五年生の魔法

まえがき

 これは、あたしがまだ小学五年生だった、二〇〇九年ごろのお話。ある夜、お父さんが突然とつぜん言いました。──お前は、魔法まほう使いになることができる──。その日から不思議なことが次々起きて、あたしの世界はすっかり新しくなりました。

 あたしは「魔法使い見習い」になり、お父さんが少しずつ教えてくれる魔法を使って、数々の出来事をくぐりぬけながら、小学五年生の一年間をすごします。いじめに立ち向かったり、恋をかなえようとがんばったり、それから、あたしの一番のお友達になる魔法使いの女の子と出会い、二人でいろいろな魔法の作戦を実行したり──。ときどき失敗もしたけれど、魔法はいつでも、あたしの心強い味方になってくれました。

 みなさんは、この世に魔法があるなんて、信じますか? たとえあなたが信じなくても、魔法は本当にあるのです。このお話には、魔法の具体的な使い方がたくさん出てきます。読み終えるころには、あなたも基本の魔法が一通り使えるようになっていることでしょう。

 それではみなさん、小さな魔法使いの不思議な冒険ぼうけん物語を、どうぞお楽しみください。

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