第34話 33


「「眠い」」


洗面所で、顔を洗いながら、真央とミズキは、同時にそんな呟きをもらす。

昨日、お互いの秘密を話してからなぜか、恋ばなにまでに発展した。

夕食後、二人でお風呂にも一緒に入って時だけでは、時間が足りず、結局夜遅くまで沢山話してまった。


「昨日は、ミズキと話せてよかったよ。おかげで、寝不足だけど。」

「まあね。ところでさ。」

「んー何?」

「健人くんもだけど、橋田くんにも話した方がいいよね?」

「そうだよな。あいつらに話さないとな。ただ、いつ話すかだよ。」

「だよね。」

二人は、とりあえずこの事は棚上げにする事にした。



「お早う。真央、ミズキ!」

「お早う。二人とも。」


「お早う。」「お早う。」

未希と波奈に挨拶したあと、真央とミズキが、同時に欠伸する。

「あり、二人ともどうしたの欠伸して?昨日の夜何をしてたの?」

「いやー遅くまで、色々話し込んじゃってさ。」

「そうそう。僕の前の学校の事とかね。」

「へーどんな事話したの?」

未希は、ごく普通に質問をしたのに、なぜか二人は、ギクッとなり。

「どんなってな。変な話は、してないぞ。」

「そうそう、学校行事の事とかね。」

しどろもどろ答える二人に未希は、冷静なツッコミをいれる。

「変なのは、あなた達でしょ。私は普通に質問しただけよ。」

「「そうですね。」」


学校に着くと、渉に真央は、捕まるなり、そのまま1組の教室前から4組の教室前まで、連れて行かれた。


「なんだよ。渉いきなり。」

「佐藤さんに、お前の秘密話したのか?」

「ああ、話したよ。一緒に生活してるんだ、当たり前だろ。そらの事もあるし。母さんには、ミズキに言った事は、報告したよ。今朝。」

「それなら、いいんだ。いや、昨日さなんでか知らねーけど、健人にお前の事を根掘り葉掘り訊かれて大変だったんだよ。どう答えたもんか、困ってよ。」

渉が、困りきった顔で、話すのを見て真央は、

「うーん。こりゃお前達に話さねーといけないよな。」

「お前達って俺は、いいだろ。もう。」

「俺だけじゃなくて、ミズキの事を話ないといけないんだよ。」

「そうか、また放課後にな。この事話そう。

いいな。」

「あーうん。わかった。」




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