第4話 だっこ

帰ると飛びついてくる、さんぽに誘うキミ。

地面が濡れているから、だっこして連れていけ。

しっぽでアッチだ、コッチだと僕を振り回す。


キョロキョロ…あたりを見回して…いつもと違う高さから、いつもの景色を楽しんでいるよう…。


暗くなったし…帰ろうか?


空に月が浮かぶ頃…僕の肩ごしに月を見上げるキミ。

月は、だっこされても上にある…いつもキミの上にある。


カキカキ…カキカキ手を伸ばして…月はキミの上にある。

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