第14話 問いかけ

 私の中の悪魔が私に問いかけてくる。


「君は、彼に会いたいの? 何故?」


 と。

 まるで鋭利な刃物で抉るように、私の心は傷ついていく。

 それは、治らなくて。痛くて。何日もその状態で、気持ちを塞がないと、痛みは引かない。


 いつなったら、この気持ちに蓋をしなくてもいいのかな。会いに行きたい・・・。



 僕には、ひとつの問いかけが心の中をさ迷っている。答えを探して、探しても見つからなくて僕はもう一度問いかける。自分自身に。

 そうして僕の中の悪魔が大きくなっていく。

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