C-38-G『軟体障壁』

 目の前に透明な軟体生物を召喚する。


 再発動:可能

 再発動条件:生物の耐久度がある限り


 この能力はA-11-I『バリア』のコンバート能力であり、その性質は基本的に『バリア』と共通する。


 直径2mの円形の生物、つまりバリアを召喚する。

 召喚された軟体生物は既存の生物ではなく、独特の耐久度が存在する。透明と言っても正確には半透明であり、誰にでも視認可能。軟体生物は1つまでしか召喚できない。


 連続して発動させ続ける事により、発動者の手の平についているようにも出来る。1度だけ発動して壁のように扱う事も出来る。

 つまり使用法として手の平から出し続けるモードと壁を召喚するモードがある。手の平から出し続けた場合でも、重力は本体と『軟体障壁』両方にかかるので、敷いて乗る事は出来るが空中に浮かして乗る事は出来ない。

 また、この能力は最初の1回を発動とみなし、消す事と出す事は能力の発動とはカウントしない。


 耐久度に関して。

 例えば、被験者が軟体生物を壊れるまで素手で殴り続けた場合、100回前後で壊れる。ナイフによる攻撃ならば10回。ライフル銃による射撃ならば3発。プラスチック爆弾ならば1発。壊れる際は、軟体生物の一部が破損したり、穴があいたりする事はなく、与えられたダメージが耐久度を上回った段階で、瞬時に消滅する。逆に言えば、耐久度がある限り軟体生物には傷1つつかない。


 消滅した際、耐久度を大きく上回っていた場合でも軟体生物を貫通する事はない。つまり、1度に限れば核爆発からも発動者は身を守れるという事である。

 軟体生物が破壊された場合、再召喚は不可能。耐久度が残っていた場合は、発動者の意思によって消す事も出す事も自由であり、右手左手の制限もない。ただし、再召喚した場合でも耐久度は回復する事はない。


 相違点は非生物ではなく生物である事。軟体生物とあるが一体何の生物なのかは不明。『バリア』は硬いがこちらはぶよぶよしている。あらゆる命令を受け付けないが、聞こえないのか聞いていないのか聞こえている上で実行しないのかは不明。

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