C-21-G『カルキュラット』

 際限なくネズミを召喚する。


 再発動:可能

 再発動条件:特殊な為詳細に記載


 ネズミの種類は、体長15cm程のドブネズミで、すばしっこく、鋭く尖った歯が特徴。細菌や寄生虫の類は持っておらず、至って健康だが食欲は旺盛。1体ならば大した事の無い存在だが、この能力の真髄はその再発動条件にある。


 まず最初のネズミを出してから、4秒後に再発動出来る。この時点でネズミは2体。すると次の発動には4÷2で2秒の間が必要となる。4体目を出すには4÷3で約1.33秒。次は1秒。11体目の召喚には0.4秒。21体目には0.2秒で、これ以上増える速度は加速しない。何故なら能力を発動する最短の間隔が0.2秒だからだ。

 つまり、再発動の間隔は、現在召喚されているネズミの個体数によって短縮されていくという事であり、最大数を維持し続ければ1秒に5体のネズミを召喚し続ける能力となる。


 ネズミに出せる命令はC-08-G『番犬』と同じで、個体ごとの指示も出せず、現在召喚されている全てのネズミに対して一律の指示となる。


 単体での非力さ以外にも弱点がある。それは、再発動の間隔加速は、その時点で生存している召喚されたネズミの数を参照するという事だ。つまり、加速し続け1万体まで増やしても、その全てが1度に死滅すれば、また最初の1体目の速度からのやり直しとなる。ネズミ自体の動きは速いが、数が多いというのは的が大きいという事でもあるのを忘れてはならない。

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