その花の名は


その花はとても遠くにあって

その手前には花畑がある


それを摘むためには

他の花をたくさん踏まなきゃいけない


一番奥の 一番綺麗な花

それがどうしてもほしいけど

手前の花は踏みたくない

踏みにじりたくない


勇気を持って一歩踏み出す

後戻りならいつでもできる


それでも頑張って 頑張って頑張って

たくさんの花を踏みにじりながら

一番奥へと辿り着く


ようやく摘めたその花は

この世の何よりも美しくて

周りを踏みにじった甲斐があったと思える


後悔がないわけじゃない

心の底から喜べたわけじゃない


でもここで戻ったら

踏みにじった花を摘もうとしてた人達に

合わせる顔がなくなってしまう


私はこの花を大事に持って

ひたすら前に進むだろう


その花の名は「夢」という

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