In the Distant Past 6

 

   *

 

 あらためて家を出ると、門を出たところにエンジンを回したままのジープ・ラングラーが止めてあった。アルカードのお気に入りの意匠なのか、黒い車体のフロントフェンダーに炎の様なパターンの真っ赤なカーボンシートが貼りつけられている。

 左ハンドル車なので、アルカードは左側の席に座っている――助手席側に廻り込んでドアを開けると、意外なことに車内に流れているのはデーモン閣下の歌声だった。聖飢魔II好きの男友達が普段聴いているのとは、かなり曲調が違うが。

 曲の内容を聴いている限り、周りにていよく利用されて金を貸したりしている人間の歌の様だったが。

 俺は二兎を追ってどちらも失った――そんな意味の歌詞らしい。

 マリツィカは車内に体を滑り込ませた。それまでウィンドウサッシュに肘をかけて頬杖、というかこめかみに拳を当てて目を閉じていたアルカードが、ドアの開閉音にこちらに視線を向ける。

「準備はいいか」

「うん」

 マリツィカは通学鞄を座席の足元に置いて、内壁のシートベルトのアンカーを掴んでベルトを引っ張り出した。ベルトのアンカーをバックルに差し込んだところで、アルカードに視線を向ける――彼の向こう側の窓越しに、蘭を抱いたデルチャが門から姿を見せるのが視界に入ってきた。

 パタパタと手を振っている蘭に手を振り返すのを確認して、アルカードはシフトレバーを操作した。

 だがペダルは踏んだまま、アルカードが大きく欠伸をする。妙に眠そうに眼をしぱしぱさせながら、アルカードは眠気を振り払おうとするかの様にかぶりを振った。

「どうしたの? なんだか疲れてる?」

「眠い。昨晩の晩飯のあとで、あの兄弟に親睦を深めると称して映画につきあわされてな。一晩中――今朝は早起きしていたんじゃなくて、一晩中DVDを見ていて寝かせてもらえなかったんだ」

「わかるよ……昔お姉ちゃんも散々な目に遭ってたから」 というマリツィカの返事にアルカードがなにかもの問いかけたげに口を開きかけてから、結局やめて正面に視線を戻す。

「行こうか」 アルカードはそう言って、エンジンを吹かし始める。

 一瞬エンジンの回転が下がり、続いて車体が滑らかに動き始めた。

「あ、ごめん。途中でコンビニに寄ってもらってもいい?」 そう声をかけると、アルカードは視線だけこちらに向けてうなずいた。

「わかった。昨日学校に向かう途中でローソンがあったが、そこでいいか」 アルカードがそう返事をしてきたので、マリツィカは小さくうなずいた。

「うん」

 その返答に、アルカードが車体を家の塀から離すためだろう、少しだけハンドルを切った。そのまま後方から走ってきた数年前の型のアルトが脇を抜けて追い抜いていくのを待って、ジープを加速させる。

「なんか意外だね。デーモン閣下が好きだったんだ」 そんな話を振ると、アルカードは視線だけこちらに向けて、

「これか? この車を調達するときに、代わりにやってくれたバックアップの趣味だ」

 まあ、悪くはないが――そう付け加えて、アルカードは赤信号で一度車を止めた。途中の交差点でアルトとの間に入ってきて前に停車した真っ赤なフェアレディZが、ドロドロと低い排気音を奏でている。

 屋根の部分が取りはずせるタイプのオープンカーらしく、剥き出しになった運転席から運転手の後頭部が見えていた。

 それはともかく――

 バックアップ――後方支援要員バックアップ

「バックアップって?」 そう聞き返すと、アルカードは失言に気づいたのか一瞬眉をひそめてから、

「ああ。またおまえが気を悪くするのは想像がつくが、あまり詳しいことは――」

「――知らないほうがいい?」 かぶせ気味にそう言ってやると、アルカードはこちらに顔を向けてうなずいた。

「ああ、そうだ」

 アルカードがそう返事をしたとき、前のフェアレディZのブレーキランプが消えた。それを確認して、アルカードがニュートラルにしていたシフトレバーに手を伸ばす。

「キミ自分のことを聞かれると、すぐそう言って逃げるけどさ」 不平を隠すこともせずに、マリツィカはドアに肘をかけて頬杖を突いた。

「ちょっとくらいは、自分のことを教えてくれてもいいんじゃない? わたしたち、キミに兄弟がいるのかも知らないんだよ」

「兄弟は四人だ」

 ジープを発進させながら、アルカードがそう答えてくる。

「兄がふたり、姉がひとり。ふたりはすでに殺して――残るひとりもいずれ殺す」 科白の後半がずいぶんと殺伐としているのに驚いて、マリツィカは上体ごと彼に向き直った。アルカードは前方に視線を向けたまま、

「俺になにを聞いても、そんな答えしか返してやれん――話しても仕方が無いさ」 そう言って、アルカードは前を走っていたフェアレディZがウィンカーを出し始めたのに気づいてジープを減速させた。おそらくこの先にある信号の無い交差点で左折するつもりなのだろうが、アルカードは追い抜くつもりは無いらしい。対向車があるために、反対車線に乗り出しての追い抜きが出来ないからだろう。

 おそらくフェアレディZが左折しようとした先に対向車がいるのだろう、フェアレディZは左折に手間取っている様だった。一方通行ではない割に道路の幅がかなり狭いので、交互に通行するしかないのだろう。

 フェアレディZと道路の両脇の塀の間から黄色い軽自動車――三菱のエンブレムがついていたが、車種はマリツィカにはよくわからなかった――が姿を見せ、そのまま左折して走り去ってゆく。

 つまり、ジープの前方に向かってということだが――対向車がいなくなったところでフェアレディZが加速を始め、対向車線から接近してきていた軽トラックが通過したのを見届けたアルカードがシフトレバーを操作し、ジープのクラッチをつなぎ直してアクセルを踏み込む。

 彼はそのままフェアレディZのテールを躱す様にして、速度を抑えたまま交差点を抜けた。

 そのまままっすぐ進んだ先に、片側二車線の道路と交わる交差点がある――交差点を突っ切ってそのまま進むと、ローカル線の線路を越えて昨日羆を斃した鬼頭おず町の戦闘現場、その先に手島紗希の自宅がある。が、そちらに行かずにマリツィカの学校に直接行くなら、この交差点で右折してからしばらく西進し、再び左折して南下したほうがいい。

 信号に捕まったのだろう、葉隠はがくし北交差点の手前で例の黄色い三菱の軽自動車が、後ろにスズキの軽トラックを一台はさんで停車している。

 コンビニに寄るだけなら、今いる交差点の対向車線側の角にファミリーマートがあるのだが――入ることは出来ても出るのが難しい。交叉している幹線道路は片側二車線、中央分離帯で完全に往路と復路が分断されており、右折レーンと専用信号もあるのだが、交通量が多すぎて右折レーンに入るのが難しいのだ。なので、ファミリーマートから出たあとで本来の車線に戻るのがまず無理だ――コンビニの駐車場から直接幹線道路側に出てUターンしようにも、Uターンに使える右折レーンに入れない。

 もちろん、自転車通学なら問題にならないのだが――車で行くなら、交差点を右折して歩道側にあるローソンか、その先のセブンイレブンのほうがいい。

 信号が青に変わり、前に止まっていた三菱の軽乗用車と、それに続いて軽トラックが交差点に入っていく。

 アルカードが軽トラックを追って、ジープを交差点に進入させた――対向車がいなかったのでそのまま加速し、右折して左側の装甲車線に入る。

 道沿いにはローソンとセブンイレブンがあるのだが、マリツィカとしてはローソンのほうがお気に入りだった――マリツィカのお気に入りのファッション雑誌の取り扱いが、この近辺だとローソンにしか無いのだ。

 ローソンの手前でアルカードがウィンカースイッチを操作し、カチカチと言う動作音が聞こえ始める。アルカードはわずかに頭を動かす様なしぐさを見せてから、歩道を走る自転車がいたからだろう、いったん完全に停止するまで減速して自転車を遣り過ごしてからローソンの駐車場に入った。

 幸いなことに店舗の建物の前に空きスペースがあったので、そこに前向きで車を止める――並びのスペースにはマツダのファミリアが止まっていて、四十代くらいの女性が運転席でなにやらごそごそやっているのが見えた。

 それまで車内のゴミをまとめていたのか缶コーヒーの空き缶やその他のゴミが入ったポリ袋を手にした中年の女性が、マリツィカがドアを開けて車から降りるのと同じタイミングでファミリアから降りてきた。

 パタンという軽い音に振り返ると、彼もなにか買い物があるのかアルカードが車から降りている。

 ふたりはゴミをゴミ箱に棄てた女性の後に続いて自動ドアをくぐり、ローソンの店内に足を踏み入れた。

 いらっしゃいませ、おはようございます――青と白の縦縞の制服を身につけた店員が、そんな声をかけてくる。レジにはふたりの男性店員がいてひとりは壁際のたばこラックの中からセブンスターのカートンを取り出し、もうひとりは出勤途中のサラリーマンの会計をしていた。

 飲料の冷蔵ケースのほうに歩み寄って缶コーヒーをチェックしているアルカードを横目に、雑誌棚のほうに歩いていく。棚の向こうの窓硝子越しに、白いワゴンRがジープの並びに停止して中から母子連れが降りてくるのが見えた。

 もちろん、ただ視界に入ってきただけで別に関心があったわけでもない――マリツィカはすぐに視線をはずして、一日早く店頭に並んでいる雑誌を手に取った。もちろん学校にわざわざ持ち込む様なたぐいのものではないのだが、友人たちと休み時間に雑誌の内容で盛り上がるのが好きなのだ。

 こちらも買う物は決まったのか、というかマリツィカの都合で寄っただけなので別に欲しいわけでもないのだろうが、ボトル型の缶コーヒーを手にしたアルカードがこちらに近づいてくる。

「買うのはそれだけか」

「うん」 マリツィカがうなずくと、

「じゃあ行こうか」 アルカードはそう言ってレジのほうに視線を向け――なにやら厭そうに眉をひそめた。

「どうしたの?」

「おらぁ! 金を出せー!」 アルカードが返事をしようとするより早く、レジのほうから濁声が響く。見遣ると、先ほどワゴンRから降りてきた母子連れの子供のほう、四歳くらいの女の子を捕まえた中肉中背の男が、その首元に小さな果物ナイフを突きつけている。

「……昨日といい今日といい、なにかと面倒に巻き込まれるな」 手にしていた缶コーヒーがぬるくなるのを嫌がったのか、アルカードがぼやきながら手近にあったアイスクリーム用のケースの蓋をずらす。彼は缶コーヒーを冷凍ケースの中に入れてから、再び蓋を閉めた。

「ママー!」

「リツコー!」 女の子が身も世も無く泣き叫び、母親も同じく悲鳴をあげている。店員が通報したのかどうかはわからないが、人質がいるからだろうか、若い男性店員が男を宥める様に左手を掲げながらレジのそばに移動し始めた。

「おい! そこの奴ら! おまえらだよ、もっと後ろに下がれ!」 こちらを威嚇する様に果物ナイフの鋒を誇示して、男が声をあげた。スポーツ用の目出し帽みたいなものをかぶっているので、顔はわからない――触ったものに指紋をつけるのを嫌ってか、滑り止めのついた軍手を嵌めている。

 マリツィカは男を刺激しない様に徐々に後ずさるのだが、かたわらのアルカードは特に気にしなかったのかどこを風が吹くかという風情でその場に突っ立っている。

「おい!」 という男の声にアルカードは片手で顔を覆って盛大に嘆息し、適当に数歩後ずさった。

「おら、早く金を入れろ! そっちのレジと、金庫もあるだろうが!」 店員にひととおり怒鳴り散らしたあと、男は再びこちらに視線を向けて、

「それと、そこのジープのキー! 寄越せ、俺が使う」 その言葉に、マリツィカはアルカードに視線を向けた――これがまずかったのだろう、男はアルカードがジープの持ち主だと察した様だった。

「おい、そこの外人! キーを寄越せ」

「断る」 アルカードの返答には一瞬の躊躇も無かった。

「……は?」 その返答が予想外だったのだろう、男が間抜けな声をあげた。母親のほうも、信じられないという表情でアルカードを凝視している。

「ちょっと、貴方――なに言ってるの! 言うとおりになさい!」 先ほどゴミを棄てていた女性が、アルカードに向かって声をかける。アルカードは犯人に対するものかそれとも女性に対する返事なのか、

「強盗犯に逃走の手段あしを呉れてやるわけにはいかんだろう」

 ちょっと、犯人を刺激しないで――袖を引っ張るマリツィカを無視して、アルカードはかぶりを振った。

「ふざけるなよ、このガキの命が惜しくないのか!」 泣き叫ぶ女の子の首筋に果物ナイフを突きつけて脅迫の言葉を口にする男に、アルカードが盛大に嘆息した。

「別に。少なくとも、親にも惜しんでもらえない様じゃな」 よくわからないことを言いながら、アルカードはポケットに手を突っ込んで、

「まあ、いい――親に見棄てられて他人にも見棄てられたんじゃ、さすがに可哀想だな。取れ」 アルカードがそう言って、取り出したジープのキーらしきキーホルダーを下手で投げる――両手がふさがっているから飛んできたキーホルダーを受け止めるつもりは無いのだろう、放物線を描いて放り投げられたキーの落下地点を見定めようと犯人が視線をそらしたその次の瞬間には、アルカードは彼の間合いを侵略していた。

「ああ、ちなみに――」

 犯人が気づくいとまも与えないまま、アルカードが獲物に襲いかかる蛇の様に素早く手を伸ばして犯人の胸倉を掴み――なにをしたのかは判然としないが男の頭が揺れ、次の瞬間ゴッという鈍い音とともに男の体が仰け反って仰向けに崩れ落ちる。

 そしてそれよりも早く、アルカードは男の顔面を鷲掴みにして後頭部から背後のカウンターの角に叩きつけた――のだろう、たぶん。白眼を向いて泡を吹きながら崩れ落ちる犯人に視線を向けることすらせずに、アルカードは自分で放り投げたキーホルダーが床の上に落下するよりも早く空中で掴み止めた。

「――車をやるというのは嘘だ」

 弛緩した指から剥がれ落ちた果物ナイフが、柄の上でカシャンと音を立てる。もはや覚醒の恐れも無いということか、アルカードは武器を犯人から遠ざけようともしなかった。犯人の拘束を逃れた女の子が、その場にへたり込んで泣き声をあげる。

 先ほどアイス用の冷凍ケースに入れた缶コーヒーを回収するつもりなのか、アルカードが歩き出しかけ――パアンという乾いた打擲の音とともに、アルカードが足を止めた。

 あの女の子の母親が、アルカードの頬を平手で張ったのだ。彼女は宥めようとする店員の手を払い除けて、

「――どういうつもり? 子供ひとりの命より、車が勿体無いって言うの!」 罵声をあげる母親に、アルカードは侮蔑を隠そうともしない冷笑を浮かべた。

「ちゃんと助け出してやったのに、ずいぶんな言いぐさだな。そもそも、それはこっちの科白だが――日本語がおかしかったか?」

「なにを言ってるのよ! 子供がひとり殺されそうになってるのに、車一台を惜しんで見棄てようなんて――」

「実際に車一台を惜しんで、我が子を見棄てたおまえに言われたくはないな」 その返答に、母親が顔色を変える。

「な、なんですって――どういう意味よ」

「なんだ、自覚も無いのか」

 アルカードはそう答えて、肩越しに店の外を親指でぞんざいに指し示した。

「そこの軽自動車はおまえのだろう――気づいてないとでも思ったのか? 子供の命が惜しいなら、そこの阿呆が車を要求し始めた時点で自分の車を差し出して、解放を要求すればよかっただろう――それもしないでだんまりを決め込んでた女が、なにが子供が殺されそうになってるのに、だ。自分を棚に上げるというのはまさにこのことだな」 あからさまな嘲弄と軽蔑を込めて鼻で笑われ、女が羞恥と怒りで顔を真っ赤にする。

 アルカードは先ほど声をかけてきたゴミの女性に視線を向け、

「そこのゴミ女、おまえもだ。俺になにか言うより先に、おまえがそこで伸びてる阿呆に渡せるものがあったんじゃないのか?」

 ゴミの女性は返事をしなかった――答えに窮しているのか唇を噛んだまま、アルカードを睨みつけている。アルカードはその睥睨を鼻先で笑い飛ばし、

「おまえがそれをしていれば、こちらとしてももう少し考えたがな――まあ車一台惜しんで親に切り棄てられた子供が気の毒だったから、手は出したが」 アルカードはそう続けて、ふたりを無視して冷凍ケースに歩み寄った。

「自分はなにもせずなにも差し出さず、手も汚すこともせずに他人の窮地を指を銜えて傍観しながら、他人が同じことをしたらギャーギャーわめいて責め立てるのか。で、俺が素直におまえの言葉に従って車を差し出したら、まるで自分が善行を働いたかの様にいい気分に浸れるわけだ――こいつが首尾よく車を手に入れて逃げた先で連れ去った子供を殺すかもしれないが、仮にそうなったとしてもそれはおまえの知ったことじゃないだろうしな。俺が言うことを聞こうが聞くまいが、貴様はなんの解決にもならない口出しをして、その結果いかんにかかわりなく善人気分で過ごせるわけだ。俺が車を差し出していれば子供のために働いた自分、そうでなければ今そうしている様に人でなしの男を悪者にして憤慨する自分でいられるからな。どっちにしても自分の懐は痛まない。楽な立場でうらやましいな」 アルカードはそう言って冷凍ケースの中から缶コーヒーを取り出すと、

「他人の懐を使って善人気取りの人間は、そこで転がってる阿呆の様な人種よりも嫌いでな。結局状況に対処したのはおまえでも母親でもなく、この俺だ――自分はなにか差し出す気も無いし解決に寄与することも出来ないなら、死ねとまでは言わないから邪魔にならない様に黙って隅っこでおとなしくしてろ。目障りだ」

 嫌悪感を隠そうともせずにゴミの女性にそう言ってから、アルカードは手にした缶コーヒーをレジのカウンターに置いた。

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