Ogre Battle 16

 

   *

 

Aaaa――lalalalalalieアァァァァ――ラララララララァィッ!」

 咆哮とともに――ヴィルトールが一気に間合いを詰めてくる。

 低い姿勢で床を這う様にして懐に飛び込んできたヴィルトールに戦慄しながら、グリゴラシュは長剣を翳してその一撃を迎え撃った――体重がかかった瞬間に右足に激痛が走り、体勢を崩してそのまま吹き飛ばされる。

 人間の背丈ほどもある巨大なスピーカーに背中から叩きつけられ、グリゴラシュは小さなうめきを漏らした。ヴィルトールが笑っている――笑っている。笑いながら、ヴィルトールが再び床を蹴った。

 うなりをあげて襲いかかってきた塵灰滅の剣Asher Dustの刃を横に体を投げ出す様にして躱し――後ろの壁もろとも木製のスピーカーの筺体が切断されて、やかましい音とともに筺体が床の上に落下する。

 舌打ちを漏らし、グリゴラシュは床の上で転がって体勢を立て直した――同時に手を伸ばして、この屋敷の主がこの部屋で使っているものらしい椅子の背凭れを掴む。

 投げつけられた椅子を、ヴィルトールが蠅かなにかの様に片手で払いのけた――横殴りに吹き飛んだ椅子が壁に激突し、敢え無くばらばらになる。

 ふっ――鋭く呼気を吐き出しながら、ヴィルトールが床を蹴った。思い風斬り音とともに振るった塵灰滅の剣Asher Dustの刃が咄嗟に飛び退ったグリゴラシュの鼻先をかすめ、壁際に設置された先ほどとは別の音響機械――スピーカーとかいうらしいが――を叩き割る。

 後退したはいいが着地をしくじって、グリゴラシュはその場に膝を突いた。舌打ちをしながら片足を前に踏み出す様にして立ち上がり、長剣の刺突を繰り出す――が、その鋒がヴィルトールの眼窩を穿つよりも早く、彼の姿は視界から消えていた。

 ――左!

 一瞬で左腕の外側に廻り込んだヴィルトールが、手にした塵灰滅の剣Asher Dustを振るって鋒で床を磨り上げる様な軌道の寄せ斬りを繰り出す――片膝をついた体勢のグリゴラシュの、ちょうど頭蓋を削り取る様な軌道。

 小さく舌打ちを漏らして、グリゴラシュは左手で保持した長剣の物撃ちを撃ちつける様にして塵灰滅の剣Asher Dustの鋒を受け止めようと――するより早く、ヴィルトールの保持した塵灰滅の剣Asher Dustが形骸をほつれさせて消滅した。

 斬撃動作は止めないまま――グリゴラシュの脇を通り過ぎながら上体の角度を変えて――

 次の瞬間無数の絶叫とともに塵灰滅の剣Asher Dustが再構築される。グリゴラシュの脇を駆け抜けたために体の角度が変わり、結果――頭を横殴りに斬りつけてくるはずだった斬撃は後頭部から入って顔側へと抜ける攻撃へと変わっている。

「――っ!」 焦燥に意識を焼かれながらも前方に向かって踏み出しつつ転身して、その一撃を躱す――塵灰滅の剣Asher Dustの鋒が胴甲冑をかすめ、魔力強化エンチャントと干渉して周囲に紫色の火花を撒き散らした。

 そのまま転身動作を止めずに、右手の長剣で背後を薙ぎ払う――だが、その一撃は虚空を薙いだだけだった。

 ――躱された!

 斬撃を躱して内懐に踏み込まれ、小さくうめく――グリゴラシュは完全に背後に向き直り、深く体を沈めてこちらの内懐に踏み込んできたヴィルトールを顎先を掬い上げる様な左足の前蹴りで迎え撃った。

 その爪先をヴィルトールが片手で難無く掴み止め、そのまま蹴り足を下ろすことを許さずに動きを封じ――右手で保持した塵灰滅の剣Asher Dustで、こちらの顔を狙って刺突を繰り出す。

 咄嗟に頭を傾けてその刺突を躱し――同時にヴィルトールが、反撃として繰り出した長剣の刺突を躱す。

 そして次の瞬間、ヴィルトールが突き込んだ塵灰滅の剣Asher Dustを水平に薙ぎ払った――それを躱すために、それまで床を噛んでいた軸足を滑らせる様にしてその場に転倒する。

 小さく毒づいて、グリゴラシュは床に尻餅をついた姿勢のままそれまで軸にしていた右足で蹴りを放ち、足首を捕ったままのヴィルトールを蹴り剥がした――あっさりと踵を離して距離を取り、ヴィルトールが唇をゆがめて笑う。

 右足は痛みは残っているものの治癒は進んでおり、動かすぶんには支障は無い――グリゴラシュはヴィルトールが攻撃態勢を整えるより早く、右手で保持した長剣を突き込んだ――踏み込みながらの連続刺突、最初の二回は浅く、三度目は深く。

 深く突き入れた長剣を止め、そのまま刺突を回避したヴィルトールを追って斬撃を繰り出す――ヴィルトールが間合いから逃れて跳躍したために、その斬撃は目標を失って空を薙いだ。

 速い――さすがヴィルトール・ドラゴスというべきか。彼は生身の人間だったころ、至近距離から発射された銃弾を目で見て躱し、甲冑を身につけたままで羆と速度で対等に渡り合う、ワラキア公国軍最速の戦闘員だった。それがそのままロイヤルクラシックに変わり、身体能力が増幅されれば、当然出来上がるのはこういった怪物だろう。

 いったんグリゴラシュの長剣の間合いの外に出たヴィルトールが、斬撃を遣り過ごして再び前に出る――グリゴラシュは壁に長剣を叩きつけ、その反動で得物を切り返した。逆の軌道で強振した長剣の一撃で、ヴィルトールの頭蓋を薙ごうと――

 するより早く、ヴィルトールの体が沈む――彼は空中で前転する様な動きで斬撃を遣り過ごし、続いて空中で体をひねり込んで回転の方向を変え、頭上から踵を撃ち下ろす様にして浴びせ蹴りを放った。

 サイドステップして体の軸をずらし、同時に蹴り足を手で押しのける様にして頭上から落ちてきた踵を躱す――そのまま体を捻り込む様にして繰り出されてきた次撃の廻し蹴りを、グリゴラシュはさらに後退して躱した。

 十一-七-六を空振りして床の上に低い体勢で着地したヴィルトールの首を刈る軌道で、手にした塵灰滅の剣Asher Dustを振るう――よりも早く、ヴィルトールが体勢を立て直し、グリゴラシュの頭めがけて廻し蹴りを放った。

 だが、このまま長剣を振り抜けば、この一撃は喰らっても脚を薙げる。そう判断して、グリゴラシュはあえて回避を度外視してそのまま手にした長剣を振るった。

 大きな回避はせず、撃ち込まれてきた蹴り足を回避出来るぎりぎりまで上体を仰け反らせて――ヴィルトールの蹴り足が鼻先をかすめ、同時に彼が床を蹴る。ヴィルトールは水平に振り抜かれた軌道の低い一撃を跨ぎ越える様にして躱し、攻撃の失敗を悟って後退したグリゴラシュの顔をめがけて左の正拳を繰り出した。

 その一撃は上体を沈めて躱したものの次の瞬間には手甲をつけたままの右拳の甲をこめかみに撃ち込まれて、一瞬視界に火花が散る――繰り出されてきた正拳の一撃をこちらが躱したときに上体の回転を止めず、そのままその場で転身して裏拳を撃ち込んできたのだ。

 万物砕く破壊の拳Ragnarok Handsで鎧った拳の破壊力は、到底軽視していいものではない――手甲の出縁フランジで殴られなかったことを僥倖とすべきか。アンドレア、アドリアン、グリゴラシュ、ニコライ。彼を良く知る者たちはみなその不格好で武骨な甲冑の手甲を一目見て笑ったものだが――有用性は認めざるを得ない。

 ヴィルトールがさらに踏み込みながら長剣を手にしたこちらの手元を右手で抑え、こめかみを掌で殴りつけてくる――掌打というより平手打ちに近いその一撃を耳にまともに受け、鼓膜が破れて激痛が走った。

 続いて、それまで長剣を保持したグリゴラシュの手元を押さえて攻撃の発生を止めていた右手が爆ぜる――右の眼窩を叩き潰す様にして撃ち込まれてきた掌打を躱す暇も無く正面から受けて、グリゴラシュは強烈な衝撃に思わずよろめいた。取り落とした長剣が、床の上でごとりと音を立てる。

「この――!」 装甲の隙間から抜き放った短剣の一撃を、ヴィルトールが後退して躱し――そのついでとでも言わんばかりに、踏み込んだグリゴラシュの右足を掬う様にして軌道の低い廻し蹴りを撃ち込んでくる。

 踏み出した足が地を踏みしめるよりも早く横薙ぎに掬い上げられ、グリゴラシュはその場で転倒し――続いて顔面を踏み砕きに来た蹴り足を、両手で掴み止める。

 そのまま受け止めた左足首を捻り挫こうと力を込めるよりも早く顔面を足裏で踏み抜かれ、後頭部が床に激突して鈍い衝撃が走る――まるで蹴り足を掴み止めたこちらの両手を踏み台にする様にして、それまで軸にしていた右足で顔を踏み抜いてきたのだ。ストロークが知れているのでたいした威力ではないが、足首を挫こうとする動きを止めるには十分だった。

 たまらずに足首を離し、そのまま横向きに転がって距離を取る――体勢を立て直そうと身を起こした瞬間、こめかみをめがけて廻し蹴りが飛んできた。

 その蹴り足を、腕を翳して受け止める――体勢が悪かったために力負けして吹き飛ばされ、そのまま床の上で一回転。その勢いのまま起き上がり、グリゴラシュは再び立ち上がった。

 激痛に加えて眩暈がする――耳を平手打ちされた際の急激な気圧変化が、三半規管にまで届いたせいだろう。

 小さく舌打ちを漏らして、グリゴラシュは再び身構えた。鼓膜の再生にはおそらく数分かかる、それまでの間、眼前の義弟の攻撃を凌ぎ続けられるかどうか――

 ヴィルトールは若干上体を前のめりにして地を踏みしめる見覚えのある構えを取り、それまでとは違う笑みを浮かべてこちらを見据えている――その視線が一瞬だけ動き、そしてそれに注意をそらした次の瞬間には、ヴィルトールは彼の間合いを侵略していた。

 再び顔を狙って左正拳――頭を傾けて躱したときには、こめかみをかすめた左拳に髪を掴まれて引き寄せられている。

 両手で頭を引き寄せられて前のめりに体勢を崩し――撃ち込まれてきた膝蹴りを、掌を翳して受け止める。だが次の瞬間には延髄に肘を落とされて、グリゴラシュは小さくうめいた。

 頭を突き飛ばされる様にして間合いが離れ、ヴィルトールが今度は右正拳――それを両手でブロックするが、突き飛ばされたままの体勢だったために重心が高すぎて踏ん張りが効かず、グリゴラシュはそのまま吹き飛ばされた。

 日本製のプラズマテレビに背中から激突し、そのままテレビとキャビネットごと背後の壁に叩きつけられる。小さく毒づきながら壁から離れたときにはもう、ヴィルトールは電光が駆けるかの様な動きで左手に廻り込んできている――そのまま後頭部を狙って繰り出されてきた廻し蹴りを、グリゴラシュは上体を捻り込んで左腕で受け止めた。体勢が整っていないために力負けして、再び吹き飛ばされる――DVDやブルーレイ・ディスクを収納した棚に背中から衝突したところに、回転を止めないままヴィルトールが繰り出した跳び後ろ廻し蹴りが飛んでくる。

 頭を狙ったその一撃を体を沈めて躱し――次の瞬間後ろ回しからさらにつないで繰り出された跳び廻し蹴りを躱しきれずに、グリゴラシュは再び蹴り足を腕で受け止めた。

 手甲越しに撃ち込まれてきたすさまじい衝撃に、肉がうなり骨がきしむ――反撃に繰り出した横蹴りを躱し、ヴィルトールが今度は左の廻し蹴りを撃ち込んできた。

 壁を背にした状況では分が悪すぎる――サイドステップして蹴り足を躱し、グリゴラシュは背後の壁から離れて間合いを作り直した。

 だが体勢が整うより早く、ヴィルトールがこちらの膝を狙って蹴りを撃ち込んでくる――躱せずに体がかしいだところに、今度は逆の廻し蹴り。

 下がった頭を狙った一撃を、腕を翳して受け止める――重力制御によって自身の重量を変動させ打撃の威力を増幅する万物砕く破壊の拳Ragnarok Handsのために、その一撃一撃はグリゴラシュのものよりはるかに重い。にほとんど時間をかけていないために増幅率が小さいこと、それに甲冑の魔力強化エンチャントがあるからいい様なものの、そうでなければとうの昔に殴り殺されているだろう。

 強烈な一撃にガードが弾け、ヴィルトールがそのまま続けて蹴り足を下ろさずにそのままこめかみに廻し蹴りを撃ち込んでくる。後退は間に合わない。グリゴラシュはあえてそのまま踏み込み、手を伸ばしてヴィルトールの顔面を掴んで足を刈り、彼の体を押し倒した。

 そのまま顔面に膝を落とそうと――するより早く、ヴィルトールが片手でその膝を押しのける。魔力補強された甲冑の装甲が分厚い絨毯の下の床を粉砕し、装甲板で切れたのかヴィルトールの頬から血が噴き出した。

 同時に後頭部に強烈な衝撃が撃ち込まれてくる――押し倒されながらもオーバーヘッドキックの様な動きで繰り出されてきた、ヴィルトールの反撃だ。

 体勢を崩したグリゴラシュの体を横に押しのける様にして、ヴィルトールがグリゴラシュの体の下から抜け出した――ざっくりと切れた頬から血をしたたらせながら、ヴィルトールが凄絶な笑みを見せる。右腕の輪郭がゆがんで見えるのは、自重を増幅し始めている証拠だ――すなわち、次の右拳での一撃は先ほどまでよりもはるかに重い。

 グリゴラシュが立ち上がって体勢を整えるよりも早く、再びヴィルトールが床を蹴った。

 再び顔を狙った右正拳――その一撃を頭を傾けて躱しながら、踏み込んだ足を狙って低い軌道の廻し蹴りを撃ち込む。だが、次の瞬間には甲冑の魔力補強が入力された衝撃を処理する際に発する激光と轟音とともに、蹴り足に激痛が走った。

 こちらがカウンターで蹴りを放ったのを悟るや否や、蹴り足に万物砕く破壊の拳Ragnarok Handsの手甲を叩きつけて防御すると同時に『矛』を発動させたのだ――『矛』は単純に自分の体に入力された衝撃に対して作用するから、相手の攻撃だけでなく自分の攻撃の反作用も利用出来る。

 処理しきれなかった衝撃で臑を覆う脚甲が無慙に変形し、ヴィルトールがゆっくりと笑う。

「ぐ――!」

 近接距離からの鈎突きの動作で再接近したヴィルトールを振りほどこうと試みるが、次の瞬間にはヴィルトールは再び側面に廻り込んできている。

 ――左!

 小さく毒づいてときには、すでに手首を捕られている。ヴィルトールはそのまま転身しながら左手で取った左腕を逆関節を取りながら肩に担ぎ、肘を挫きながら投げ飛ばそうと――

「く――」 小さく毒づいて、グリゴラシュは上体を捻り込みながら右肘を後方に突き出した――こちらの体を担ぐために背後に廻っていたヴィルトールが、背中に一撃を喰らって小さくうめく。

 握力が弱まった隙を衝いて、グリゴラシュは腕を振りほどいた――すでに体重がかかっていたために肘の靭帯が伸びてしまっているのか、左腕が曲がらない。だが霊体にダメージの及ぶ損傷ではないから、すぐに完治するだろう。

 体勢を立て直し、ヴィルトールと向かい合う――ヴィルトールはほとんど呼吸を乱した様子も無くわずかに重心を沈め、右足を引いているだけだった。

 否、右拳だけは軽く握っている――その口の端がわずかに吊り上がるのが見えた瞬間、グリゴラシュは床を蹴った。

 正面から突っ込むのではなく、左側へ――先ほど取り落とした長剣を、ヴィルトールに向かって蹴り飛ばす。そして互いの距離の半ばに至るより早く追いついてその柄を掴み止め、踏み込んできたヴィルトールの肩口に長剣の物撃ちを叩きつける――おそらくは間合いをはずすためにわざとそうしたのだろう、ヴィルトールの踏み込みがかなり浅かったためにその一撃は届かず、彼はそのまま右腕の外側に廻り込んできた。

「チィ――!」

 舌打ちとともに、手にした長剣を水平に薙ぎ払う――だが所詮は予想された軌道ということか、ヴィルトールは易々とグリゴラシュの手首を掴んでその攻撃の発生を抑え込んだ。

 そのままグリゴラシュの腕を伸ばす様にして脇にかかえ込み、逆関節を極めようと――

 グリゴラシュは小さく舌打ちを漏らして長剣を手放し、腕を振り回す様にしてその動きを振りほどいた――せっかく拾い上げた長剣を再び棄てることになったのは痛いが、いつだったか指摘されたとおり得物に固執しすぎるのが彼の欠点だ。剣の重量で動きが遅くなれば、確実に捕まえられる――だが次の瞬間にはその動きに合わせて右手首を肘の下からくぐらせる様にして、腕を背中側に折りたたまれている。

 ――八-七-六!

 小さく毒づいて、グリゴラシュは咄嗟に床を蹴った――手首を背中側に折りたたまれているので、挫かれる前に側転すれば逆関節は振りほどける。

 だがそれよりも早く鳩尾をめがけて撃ち込まれてきた廻し蹴りが、咄嗟に翳した左腕の防御に激突する。

 万物砕く破壊の拳Ragnarok Handsをフル稼働させて撃ち込まれてきた加撃は、いかなグリゴラシュの技量を以ってしても抑え込めない。激光と轟音が周囲を圧し、変換しきれなかった衝撃で左腕を鎧う装甲が無残にひん曲がり左腕の骨がへし折られた。

 巨木も一撃で薙ぎ倒すその蹴りをまともに喰らって、まるで子供が投げつけた人形の様に吹き飛ばされ――空中で体をひねり込んで吸音材を貼りつけられた壁に着地する。この部屋には窓が無いので、窓に着地してそのまま外に転落するという醜態を晒す事態だけは避けられる。

 だが床に着地してヴィルトールに視線を向けたときには、もう遅かった。

 ヴィルトールがこちらに向けてまっすぐに右手を突き出している――重力制御機能を稼働させているのか、周囲の空気の密度が変わって屈折率が変化し、突き出した右手の指がぐにゃりとゆがんで見える――次の瞬間大量の空気を圧縮して形成した衝撃波エミュレーション・グラビティスラッグが壁をぶち抜き、轟音とともにグリゴラシュの体を飲み込んだ。

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