第223話 多国籍軍撤退。

 そして捕虜を解放した後、多国籍軍は俺達を見て非常に怖くなった影響からなのか、多国籍軍がいかに統率力の弱い軍なのかはっきりしたと見れた。

 ゆえに多国籍軍の統率力の弱さを逆手い取ってそこをしっかりと攻めようと思った。


「よし。奴らを逆に捕虜にして一気に畳みかけるぞ。」


「おぉ~。絶対に止めないといけないからな。」


 皆がこのような息を感じながら行動している様子を見て欧米の悪質な行動をしっかりと止めようとしている鼓動を感じる。

 更に、戦っている内に連中がここまで弱い奴らだとはっきり判れば、確実に捕虜が弱体化していると考えてよい。

 だからそれら影響を考慮して今なら間違いなく多国籍軍を追い出すなら今がチャンスだと思い、多国籍軍を全員とらえた。


「やめてくください。」


「残念。俺は貴様達が多国籍軍な以上、確実に手加減しないから。」


 そう、俺は言いながら多国籍軍は全員捕まえた。

 その後、シリア軍本部に送還され拷問されたのち、3分の2は処罰され、多国籍軍はそれで急激に弱体化した。


 そして俺は多国籍軍がダマスカスからいなくなり、俺はシリア軍兵士に対して非常に褒めようと思った。

 彼らがいたからこそしっかりとシリアを守れた事を証明せねばいけないと思ったから猶更だと感じたためだ。

 そして俺は、シリア軍兵士の内、俺について行っている奴がいたので彼の名前をしっかりと聞こうと思った。


「なぁ、貴様の名前は誰なのか教えてくれないか?」


「あぁ、そうだな。俺の名前はジャーヘリ―・アフマド。シリア軍の兵士で捕虜だった人だ。だからよろしくな。」


「あぁ、そうだね。アフマドさん。」


 アフマドか。

 彼のお陰でシリアの災厄を追い払えたようで何より安心した。 

 ゆえに彼の功績が俺のシリアの評判を上げ、この世界の平和を実現させる方向に行っているのだと改めて感じる状況に俺は非常に安堵した。


 だから俺は彼らがいなくなった事を褒めながら連中がいなくなった事で流れが大きく変化していた。

 だから、皆が指揮を上げてこれから少数精鋭の束を構成してしっかりと行動する必要性があると感じた。

 ゆえに、これからはシリアを守って欧米の多国籍軍をシリアから撤退させる方向に進めねばいけないと思った。


 但し、ダマスカスからいなくなっても他の場所にも英米仏を始めとする多国籍軍が非常にせめて来る状況が来ているとしたら決して油断してはならないと思いつつ、これから連中を倒す準備を始めた。

 なので俺はアフマドさんに感謝しながらこれから次の作戦を考えねばいけないと思った。


「なぁ、アフマド。貴様のお陰で非常に助かったからそれに対して非常に褒めねばならぬな。」


 そう俺は言いながら、彼に感謝しようと思った。

 すると、彼は俺の顔を見て平和を取り戻せた影響からか…、


「あぁ、そうだな。貴様のお陰でシリアは無事に平和が取り戻せたと俺は思うんだ。」


 と嬉しそうに返答した。

 当然、俺は奴らが平和を阻害していたことを知っていたので…、


「あぁ、そうだな。能力者の存在を知れば間違いなく平和を阻害したのは奴らだし、奴らの実力を知っていれば俺がいなければ逆に全滅していた可能性もあるから猶更だな。」


 と語った。

 当然、彼もそれを聞いて…、


「そうだね。シュタイン殿。」


 と素直に返答した。

 彼の言う通り、シリア軍がこうして士気を取り戻せたのもやはり俺が能力者を倒せた事で彼らが救われた影響があると改めて感じた。


 故に、俺がいなければ奴の能力者の影響でシリア軍が間違いなくIWCから配属された能力者によってやられて間違いなく全滅する傾向がみられた。

 だから俺の功績が間違いなく大きいと感じた以上、奴らがかなりの実力者だった事をしっかりと覚えねばいけないと改めて思った。


「あぁ、俺だけではない。皆が俺を支えて多国籍軍を倒してくれたおかげでシリアは無事に平和を取り戻せたんだ。」


 皆に感謝したいと思いつつ、連中が何を考えて言るのか非常に悩みつつ、自分で考えて行動する意義が非常に大きいと改めて感じた。

 だから連中がシリアを本気で壊そうとする行動を考えるといくら撤退したとはいえ、連中が何を考えているのか非常に不安を感じた。


 …シリアを救えたのは良かったが、連中は能力者を持っている以上、連中が又、シリアを侵略してくる状況を考えるとこれからが大事なのだと。


 シリアの現在の状況をしっかりと考える状況の中で、更に闇の勢力たる多国籍軍の連中を見て非常にやばいと感じた。

 恐らく、多国籍軍は高給と一部のIWCの連中による統率によって多国籍軍は維持している。

 確か、ほかにおMI5等の欧米の諜報員直属の能力者が大量にいるのが見える。

 そう思い名がら俺は警戒しつつ、これから戦闘態勢を整えようと思った。


「アフマド殿。」


「シュタイン殿。どうした。」


「恐らく、多国籍軍は欧米の軍隊の集団だから非常に危険な集団だと俺は思うから。」


「そうだね。そういう雰囲気を感じたし、何をまもるための士気も極めて低かったのが欧米の多国籍軍だと実感したから当然だと。」


 多国籍軍が既に弱体化している状況尾見ていると多国籍軍はシリア軍やイラク軍に比べて非常に士気が弱い傾向が確かに感じ取れる。

 所詮は金で複数の軍隊が構成している編成だからいかにも弱い軍隊なのは非常に明白なのだと実感できた。


 だから、俺はアフマドさんに詳しい説明をしてあげようと思った影響から…、


「そして多国籍軍は士気が低い分、軍の統率力が弱いから数でモノを言わすしかなくなる。だから少数精鋭編隊で行動すれば統率力が却って上がり、逆に奴らを倒せるから、少数精鋭を目指した方が良いぞ。」


 と語り、アフマドさんにそのような話をしながら、少数精鋭の強さが生かせるからと改めて実感した。

 故に、この少数精鋭編隊を生かすことで相手の弱点を的確に行動できると思いつつ、ダマスカスまで戻り、大統領府でその件についてアドル大統領に説明しようと思った。

 そして大統領府まで戻った後、これから俺は彼に詳しい事情をしっかりと話そうと思った。


「アドル大統領。これから少数精鋭の編隊を作ろうとしたいがそれで良いか。」


「シュタイン殿。寧ろ、少数精鋭の編隊を複数で組めば町がなく多国籍軍を倒せるから当然ながら歓迎します。」


 アドル大統領の言葉を聞いて本当に少数精鋭の有効性からそれを実行し、多国籍軍を完全撤退させようと思った。

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