いくつもの日々を

若いと呼ばれる時代が過ぎて

貴方は今どこにいるの?


いくつもの日々を共に過ごして

楽しい事

悔しい事

たくさん学んだね


無駄な時間はひとつもなかった


たとえ未来に寄り添う事はできなくても


貴方が学校をサボって寝転んでいた公園のベンチ

私が放課後に通った丘の上の市立図書館


近くて遠かった二人の距離


だけど貴方は

いつも私を迎えに来てくれた


男の人の愛し方なんて

まだ何も知らなかった


ただ貴方が好きだった


だけどあの頃には戻れない


大人なったふたりは

出逢ってそのまますれ違った


互いの想い出を確かめて

また日々の暮らしに戻れるように

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