第1話 ウンエイジャー、集結!

 自らが意思を持ち、日本の全てのコンピュータシステムを支配しようと企む暴走システム・カクヨーム。

 彼がまず手始めに社会に放ったのは、怪人・ホシバックだった。


 カクヨームへの管理アクセス権を持つ男女二人が、図書カード型の変身アイテムを使って変身する。


「書籍化めざせ!ウンエイブルー!」

「なろうに負けない!ウンエイイエロー!」


 お約束の名乗りが決まったのはいいが、実戦経験の浅い二人はホシバックの星型爆弾攻撃を前に苦戦を強いられていた。


 そこにバイクに乗った赤いライダースジャケットの青年が颯爽と登場する。


「何よ!あなた!危険だから下がっていなさい!」


 ツンデレキャラのイエローを前に、青年は「お前達だけじゃこいつには勝てない」と言い放ち、やおら図書カードをポケットから取り出した。


「なにっ!? お前もそれを持っているのかっ」


 驚くブルーの前で、青年は赤いピチピチの戦隊スーツに変身した!


「荒くれ者には制裁を! ウンエイレッド!」

 赤い爆煙をバックにポーズを決めると、ブルーとイエローが苦戦していたホシバックをいとも簡単にBANした。


「こいつ…強い!!」


 しかし、三人の目の前で、消えたはずのホシバックが巨大化する。


「よし! こんなときのために開発されたロボに乗るぞ!」


 赤、青、黄の超合金ロボに乗り込んだ三人が気合でロボを合体させる。


「合体! ウンエイオー!」


 ウンエイオーの武器である剣から放たれるツウホウバーニングという得意技で、巨大化されたホシバックは今度こそ爆発し、塵と消えたのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る