命の砂

紅い煙が立ち昇る

黒い筒を抱えて走り出す戦友≪とも≫

その背は砂へと消えて


いったいどれくらい

血を吸い込んだら

この砂原は紅く染まる?

敵も戦友達も

等しく抱かれて包まれて


この砂時計が全て落ちきったなら

俺はここから走り出す

今日砂に消えるのは

果たして俺か、敵≪かれら≫か


命の砂は落ちる

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