ネズミ

罠に落ちたネズミは

罠ごと水に沈められ

天を仰ぎ見ながら

死んでいった

短い手足をばたつかせながら


生きることを望んだ

苦しくてももがいて


光を喪った黒い眼は

鋭く私を抉る

生への渇望と

死の絶望と


ネズミを埋めてやった

少しの餌とともに

小さな亡骸

花の根元に

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