陽炎

陽炎が燃やしにくる

肌は傷だらけだ

色のない揺らめきに

飲み込まれる


気の触れた放火魔

焦れて顔を歪める


命が炎えている

渦巻いて 消えては

また生まれ堕ちる

この熱さのように


陽炎が叫びをあげる

声なんて出ない

色のない揺らめきは

儚く堕ちる


気の触れた放火魔

口を歪め泣き叫ぶ


命が燃えている

渦巻くことも出来ず

消えて亡くなる

この熱さもまた


軋みをあげる 火傷は消えない

お前に俺が見えていたか


命が燃えている

渦巻いて 消えては

揺らめくには遅い

あの熱さ もう一度

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