第11話 孤独な中立軍…。

本日より、孤独な中立軍として会社に貢献する事になりました。

これは、人間と言う生物を恐怖に感じる私にとっては相当な

精神的負担になります。


先日の脅しとも思える一本の電話。

その事を正直に上司に話しました。

ここだけの話ですがと言う前置きを置いて…。

上司に話し終えるなり、上司が事務所を退室。

まぁ、予想はしていましたが普通に更に上層部の人に

報告をしたそうです。

ここだけの話が話し終えて、数分で他の人達に知れ渡った

私の苦痛感が半端ないです。


私は、脅しをかけてきた彼らを今後、追放軍と命名します。

すでに、会社には契約を切られていたり、居なかったりしますが…。

未だに謎である、彼らをここまで追い詰めた会社が何を

してきたのか?

私には何も分かりませんが、弁護士をつける程に会社に

敵対心を向けている彼ら、彼らには何かあるのでしょう。

もしかすると、脅しの電話を入れてきた人間一人が追放軍かも

しれませんし、当時の仲間が裏で動いているのかもしれません。

今現在、その追放軍の情報は私にはありません。

ただ、この追放軍の一人に、働き過ぎなので契約をきられた

人が居ます。

働いている人を捨てるのは、会社としてどうなのか?

私は、そう思います。

勿論、この追放軍の一人が悲劇のヒロインを演じていただけかも

しれませんが…。


そして、この脅しとも捉える事の出来る事実を悩んだ末、私は

上司に報告しました。

それを、上司が別の上層部に報告しました。


その上層部の一人の人間と事務所で顔を合わせました。

私を見る冷酷な目…。

私には、そう言う目に見えましたし、何より波長を感じました。


『 追放軍と連絡が繋がるのか、厄介だな。 』


そう思っている印象を受けました。


その後、上司から提示された書面。


『 会社の情報をもらす事は、解雇に値する。 』 的な…。


私にとって、これは口止め?

追放軍の味方につけば、解雇する的な?


そして、何より不思議なのは当時の追放軍の勤務体系を

必死で隠そうとしている会社。(私のイメージ。)

勿論、私の報告によって更に情報に関するものは厳重な

扱いを受ける事になり、追放軍にとっては不利な状態になった。


就業規則は、確かに重要な物であると思います。

が、これが法律に関係するとなればどうなのでしょう?

弁護士をも用意しようとする追放軍。

何かを隠そうとする会社。


私は、どちらの味方もしないつもりでいます。

孤独な中立軍として、会社に潜みます。


そして、追放軍の中に現役で会社で働いている人間がいます。

この人間が、情報を漏らしていると言う恐ろしさ…。


私が、事務所で一人になる時間も下手したらバレています。


セコムや厳重に書類を保管する事を会社はしても

従業員一人(私)の安全は、会社はどうでも良いのです。


私、一人の勤務体制の時に追放軍に襲撃されれば終わりでしょう。


働くと言うのも、命がけの時代ですか?


これだから人間は怖い。

人間は敵である。

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