つまり何が言いたいかというと

しめさば

新幹線に乗った


新幹線に乗った。

いや、正確には今乗っている。



人生二度目の新幹線。

速い。ものすごく。

ふだん僕は電車をよく使うので、停車駅が少なく、かつスイスイと進んでいく新幹線の気持ちよさに大変満足してしまった。


なぜ新幹線に乗っているかというと、ちょっと疲れたからである。

ちょっと都会の〝檻〟から出て、温泉街にでも行ってやろうと思って、チケットをとり、気の置けない仲間と二人旅だ。



車窓から外を見ていると。

新幹線はスイスイと進んで、それに合わせて景色もどんどんと変わってゆく。

ついさっきまでは都会のごみごみとした街並みだったのに、あるところを境に、急に〝家しかない〟景色に早変わりした。


自分の現在地もいまいち把握していないのに、「ああ、このへんまでが〝都会〟なんだな」と頷いたりして。


景色が〝都会〟から〝田舎〟に変わるまで、ほんの30分程度だった。

30分新幹線に揺られれば脱出できてしまう檻の中に、僕はいたんだなぁ、と。

とどのつまり、僕はそこから脱出する気はあんまりなかったのだなぁ、と思い知った。


疲れたらまた脱出しよう、と思った。

簡単に脱出できるんだぞ、と知ったことが、今日の収穫だ。



つまり何が言いたいかというと、新幹線はものすごく速いってこと。

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