スタバ系女子大生のESを添削してみた after2

しかし一年生の私は、この環境に翻弄されます。レシピを間違え、長蛇の列を作りと、失敗が絶えませんでした。その上、気持ちに余裕がなく、失敗を次に活かそうという考えまで至りませんでした。

しかし、ある時カプチーノの作り方を勘違いするという失敗を2度もおかしてしまった時に、「このままでは成長できない」と気づくことが出来ました。そこからは失敗しても、その原因を明確にすることを徹底しました。そして次回働くときまでに、レシピをしっかりと覚え、何度も確認することを常に頭に入れておきます。特にカプチーノの作り方には心血を注ぎました

気持ちが切り替わったおかげで、実際に働く時も緊張せずに、自信を持って接客することができました。


次に、中盤です。


中盤では、書き手の失敗→解決のカギ→結果という構成で、

書き手の強みについて書かれています。


基本構造としては、

<起>

忙しい店舗+一年生の書き手(つまり経験が浅い)=失敗の連続


<承>

カプチーノの作り方で”2回”同じミスをした。

(ここでも数字が活用されています)


<転>

失敗の原因を明確にするようにした。

→レシピをしっかりと覚える。


<結>

自信をもって接客できるようになった。


このような構造になっています。


一応、読みやすい構成ができているのですが、

まだ読み手に対して不親切なところがあります。


みなさんはどうでしょうか??

個人的には、<転>と<結>が弱いと思います。


失敗の原因を明確にするために行ったことが

レシピを覚えること”だけ”というのが、少し物足りません。


レシピを覚える際に工夫したことをかくことで

より「書き手がどう工夫し失敗を克服したのか」が明確になると思います。


そして、自信をもって接客できるようになったというまとめかたも

少し雑なように思います。


レシピをしっかり覚えることが出来たからこそ、

「次に見えるもの」はないのでしょうか?


この文章も、序盤から中盤にかけて、

書き手が成長しています。

ですので、書き手の「新しい気づき」「次に見えるもの」が<結>の部分にあると

もっとよかったのではと思いました。


たとえば

カプチーノは〇〇と××を△グラム加えることで、~~になるみたいな

具体的な内容(自分だけが知っている工夫)を組み込み、


レシピに余裕が持てたからこそ、接客で~~という工夫も出来るようになった、といった内容(新しい気づき・次に見えるもの)にまで触れることが出来ると

なおよかったのではないでしょうか。



それと、

今回のメインテーマは「克服力」です。



しかし、<結>の「気持ちが切り替わったおかげ」という言葉のせいで

少しテーマがぼやけてしまっている印象を受けました。


Aという問題を、あの手この手で解決しようと頑張るのが「克服」。

そして克服できたからこそ、気持ちに余裕が持てて、

切り替えることができたのではと思います。


ですので、<結>の部分では、

「問題を克服し、気持ちに余裕を持つことができたので~」


のような一文を入れた方が、この文章全体のテーマと

合致すると思いました。


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