「はーいみんなー！　今日はおはじきで遊ぼうねー！　まず、お姉さんがお手本を見せるからよく見ててね！　リボルバーを引いて」

「ちょっと待った。お姉さん何やってんの」

「あ、いっけなーい。まずは安全装置をはずさなきゃいけないね！」　

「いやそういう問題じゃなくて。こどもたちになに物騒なこと教えてんの」

「え？　はじきの打ち方だよ！　こどもたち向けにおを付けて可愛くしてるんだよ！　……おっとごめんね、みんな。待たせちゃったね。じゃあ今からおはじきを配るから一つずつ取って後ろにまわしてね！」

「危なすぎるでしょ」

「大丈夫だよ。物を渡す時はちゃんと後ろを振り向いて渡すように言ってあるから！」

「プリント感覚かよ。やめなさい。」

「えーと、……さっきから邪魔なんでそろそろ消えてくれませんか」

「こんなこと見逃せるわけないじゃないか」

「あのねえ。私の国でははじきは必要なの。じゃあ逆に聞くけど、あんたの国ではこどもにおはじきなんて教えてなんになんの？」

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