★地理

「今日は地理の勉強をしようか?」


「はーい!」


「はーい!」


「えーっと。アキコちゃんだったかな?今日はゆうとくんと一緒におべんきょうしてくれるんだね!よろしくね!」


「よろしくおねがいします!」


「うん!礼儀正しくてよろしい!先生はゆうとくんが羨ましいぞ、ホント!」


「えへへ。」


「じゃあ先生が有名な観光地の名前を挙げていくから、それがある都道府県を答えてね。まずは清水寺!これは簡単かな?」


「清水寺なつかしいな!二人で行ったね!

そういえば音羽の滝でアキコちゃん何の水飲んでたっけ?」


「健康だよ!だってレンアイはもうジョウジュしちゃってるから!ゆうとくんと二人でずっと健康にいられればわたしはしあわせ!」


「アキコちゃん・・。」


「もしもーし。都道府県はー?」


「ああ、先生ごめんね!京都府!」


「・・・じゃあ次行こうか。鳴門の渦潮は?」


「渦潮かあ!おっきかったね!」


「わたし今もおぼえてるの。巻き込まれちゃったらどうしようって言ったら、イノチをかけてでもきみを守るって言ってくれたよね。ゆうとくん、泳げないのに。この人にだったらついていっても大丈夫ってわたし思ったんだ。」


「アキコちゃん・・。」


「・・先生、帰った方がいいかな。」


「そ、そんなことないよー。先生はこれから行ってみたいところある?」


「福井県。」


「な、なんでー?」


「東尋坊があるから。・・今すぐ。」


「先生先週から根にもってる?」

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