ヴァルク[魔生機甲]

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■正式名

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●ヴァルク

 「鷹」の意味らしい。

 BMRS中は、「プロト・ヴァルク」(ゲームの縛りが有り、デザインがイメージ通りにはいかなかったため)。

 クアッド・コア採用時には、「フルアーマー・ヴァルク」と呼んでいる。

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■搭乗者

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東城 世代セダイ世代セダイガールズ(いちず/双葉/ミカ/フォー)

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魔生機甲設計者レムロイドビルダー

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東城 世代セダイ

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■全長

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17m(デュアル・コア)/23m(クアッド・コア)※ショルダーキャノン含む

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■主材質

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●レムリック合金

 BMRS中、最高素材。強度値10,000(ゲーム中の最高値)、耐ビームコーティング、耐熱、耐腐食、自己修復能力(強)というパラメーター。課金購入不可。当然ながら交換ポイントも高額。この素材を使用しているのは、ほんの一握りの者達のみ。そして異世界には存在しない。

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■コンセプト

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 ヴァルクは、いろいろとロボットデザインをやってきた世代セダイの集大成である。

 彼はその中で、「左右対称」を最終的に最高のバランスと結論付けた。

 ヴァルクはこのコンセプトを採用し、徹底的に左右対称のデザインとなっている(そのため、太刀の装備さえ、背中の真ん中となっている)。

 デザインモチーフは、「鷹」。なぜ鷹だったのか、世代セダイ自身も直感で決めたために理由はわからない。

 BMRSでのロボットデザインは、頭、胴、腰、腕、手、脚、足、バックパック、その他のパーツを組み合わせで作るようになっている。もちろん、組み合わせで性能が変わる。

 このゲームがもとになったコンセプトをそのまま採用しているため、ヴァルクも戦略に合わせてパーツを組み替えるというデザインとなっている。

 通常時は、高機動汎用型となっており、多様な武器を使い分けることを重視している。

 フルアーマー時は、高火力型となっており、ミサイルポッドと光学兵器で固めてある。

 BMRSの設定に縛られているところがあり、ゲームバランス上、長時間の飛行はできない。世代セダイとしては空中戦が得意な機体にしたかったため、飛行形体への変形機能をデザインしているが、今のところうまく動くのか不明。

 なお後日談として、【ヘクサ・ペガスス】を製作時に取り入れた魔力飛行が、ヴァルクにも採用され、飛行時間は大幅にアップした。

 また、BMRSでは宇宙戦・水中戦もあるため、標準装備でヴァルクもこなせるはずだが、効率よく戦うためにはパーツ交換するべきである。しかし、第一部時点でそのパーツはまだデザインされていない。

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■動力

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 魔生機甲レムロイドは、基本はゴーレムであり魔法生物である。

 そのため、ビルドしたパイロットの魔力で動作する。動作時間は、パイロットの魔力量次第である。

 しかしながら、世代は魔力を全く持っていない。そのため、1人では魔生機甲レムロイドが動かせないどころか、構成ビルドもできない。

 また、ヴァルクはレベルが高いため(第一部の時点でレベル50)、今のいちず(レベル25付近)の魔力量だと最大で数分程度しか稼働できない。フォー(レベル50付近)ならば、数時間の連続可動が可能となる(魔生機甲レムロイドレベル÷パイロットレベルに大して、稼働時間は反比例で延びる)。

 魔力の回復量は人によって異なるが、いちずの場合は1時間ほどでほぼ回復しきる。フォーも同じぐらいで回復するが、総量が違う為にいちずとは効率が倍ほど違う。

 ちなみに、ヴァルクには別動力として電気エネルギーも利用されている。これは世代がBMRSでの設定を描きこんでいるためだが、ヴァルクでは補助エネルギーとして使われている。150kwhのバッテリーが積まれており、Act.0009では世代がレンジエクステンダーを動かして充電させている。

 メインストーリーでは出てきていないが、バッテリーが満充電されると魔力供給がなくても最大5分の動作が可能。充電はレンジエクステンダーのほかに、ソーラーパネル、関節部分に仕込まれた発電ゴムシート、関節部分および足裏に仕込まれた圧力発電セラミック、フルアーマー時の脚部タイヤに仕込まれた回生制動など多岐に及ぶ。ただし、レンジエクステンダーはガソリンで動いているため、ガソリンがなければ意味がない。異世界ではガソリンの供給はあまり重要視されていないため、手に入りにくい。

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■カラー

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 黒地(墨色、濡羽色、鈍色の3色がパーツごとに配置)に、メタリックレッドの赤いラインが走る。部分的に艶消しの赤パーツがある。また、関節部分は金色パーツとなる。

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■デザイン

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●頭部

 猛禽類(鷹)がイメージされた頭だが、そこまで動物的ではない。鋭く前に伸びた額の下に、細長く鋭い双眸がある。双眸=カメラアイは周囲は黄色っぽいが中央部分が赤く瞳のように光っている。口元はマスクが何枚か重なったようなデザイン。後頭部は鳥のように後ろに伸びている。アンテナ類が毛並みのように流れる。

 イメージは、アストレイ・レッドフレームの顔をもう少しすっきりさせた感じが近いかもしれない。

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●胴部

 胸のあたりにコックピットがあり、搭乗人数で2種類ある。


・デュアル・コア《Dual Core》:2人乗り用。スマートな機体であり、高機動戦闘用。バックパックに左右3本ずつ光の翼(可変光帯翼)を発生させるブレード状のパーツがついている。短距離ながら飛行が可能。バックパック中央には巨大な太刀を装備。腰には、ブレードランチャー。


・クアッド・コア《Quad Core》:4人乗り用。Dual Coreよりも一回り以上大きく、少し丸く寸胴っぽいイメージとなる。高火力戦闘用。バックパックに左右4本ずつ光の翼(可変光帯翼)を発生させるブレード状のパーツがついている。飛行はできないが、高出力の脚部ブースターと組み合わせ、高高度までのジャンプと、多少の滑空をすることはできる。両肩には通常立てているが光子収束砲というビームキャノン。腰部分にはミサイルランチャーが装備されているため、ブレードランチャーはない。また全体に鈍色が中心のカラーリングとなる。

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●腕部

 ショルダーガードは横に尖っているが、フェザービットが装備されている。

 特徴は下膊の外側に収納された3本のクロー。

 フルアーマー時には、上膊の外側にミサイルポッドが付けられる。

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●脚部

 鋭角的なデザインをしており、基本的にスリム。足先が前1本、後ろ2本の爪型のデザインをしており、敵を挟んで攻撃するレッグ・クローとしても利用できる。初期デザインではついていなかったが、風自動魔法により裾部分にジャンプ・加速用ブースターが付けられた。ただし、ホバーリングできるほどではない。

 フルアーマー時には、両太ももの外側にミサイルポッドが装備され、裾部分が拡大してホバーリングできるぐらいの強化ブースターがつく。基本的にフルアーマー時の脚は、関節等も重量に耐えるために強化してあり、「歩く」という動作が鈍くて実用に耐えない。そのため、足部の詰めの下には下駄のようにパーツが付加されて、走行用のタイヤも付加されている。このタイヤで走るか、ホバーリングで進むのがメインの移動方法となる。

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■コックピット

 コックピットの細かい描写は、メカ好きは喜ぶが、それ以外の人には抵抗感となりやすい。本作では多くの人に呼んでもらうため、かなり省いているが、設定がないわけではない。

 コックピットの出入り口は、デュアル・コアでは正面が開く。クアッド・コアの場合は斜め上の天板部分(首の前あたり)が開く。クアッド・コア=フルアーマーの場合、防御力を上げるために正面の開閉機構を取り除いていた。

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●メインシート

 メインシートは、マニュアル操作するためのデザインとなっている。

 バイクのように跨ぐタイプのシートで、ニーグリップにより体の移動をある程度抑制できる。背もたれはバケットシート型。第一部の段階では5点式シートベルトが採用されているが、そのうち魔法による密着固定型に変更される予定。

 足下にはフットペダルがいくつか並び、正面にはコマンド入力用のメインキーボード、両手の置き場所にはタッチパネルモニターと、上から握れるスティックが付随している(キーボードとの間を手が移動したりするため、縦棒型のスティックではとっさに握りにくい。横移動する手の動きを妨げないために、レバーは上から握っても滑りにくいものになっている。)。

 また、手腕部3Dコントローラー(穴が空いた球体型をしており、そこに手を入れることで手腕部をコントロール)が設置されており、球体の中で動かした指の動きまで、モーションキャプチャーして細かい指の動きまでコントロールできる。

 その他の入力方法としては、音声入力と視線入力がある。視線入力は、各モニターにカメラが設置されており、パイロットの網膜パターンなどを読み取り、視線によるメニューの選択、戦闘時には敵機のロックオンなどが行える。

 音声に関しては、バケットシートに超指向性スピーカー、さらに椅子に座ると背後から頭につけられるUの字型を下骨伝導スピーカー&刺激型アラートなどが使用されている。

 ちなみに刺激型アラートは、背後からの敵機やミサイルの接近を頭部への刺激で通知する仕組み。疎かになりやい背後への探索に役立つ。

 モニターは全周囲モニターだけではなく、プロジェクションマッピングモニターも採用。コンソール機器などの上にも映像が映しだされ、なるべく死角がないようになっている。コンソール機器へは手を近づけるだけでセンサーによりプロジェクションマッピングが解除される。

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●サブシート(デュアル・コア)

 メインシートの正面に少し低くなって存在。

 目の前に魔生機甲設計書ビルモアを開き、その左右にある丸い球状のコントローラーに手を置き、そこから思念で操作する。

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●サブシート(クアッド・コア)

 デュアル・コアのサブシートの左右に少し、斜めに存在する。

 左右のシートには専用モニターが配置される。基本的には、思念コントロール向けだが、コンソールスイッチもいくつか存在する。

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■装備

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 装備の名前にあまりひねりがないのは、BMRSの影響を世代セダイが受けていたからだと思われる。

 BMRSでは装備にはイメージしやすいネーミングが採用されていた。

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●太刀・赤鷹

 世代セダイが第三回世界大会で優勝した時、記念品としてもらった装備。その記念武器をデザインに組み込んでいる。

 「赤鷹」は世代セダイがネーミングした。

 真っ赤な刃の太刀。エネルギー消費がないのが特徴だが、BMRSでは使い勝手の悪い武器として有名なジャンル。それでも世代セダイは、「かっこいいから」という理由で装備していた。バックパックの中央に突き刺さっている。刀を抜く時には、鞘の側面が開く。

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●アームクロー

 下膊外側に格納されている左右2本ずつの爪型兵器。

 伸ばして格闘戦にも使用できるし、飛び出させてパイルバンカーの代わりにも使える。

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●電磁誘導バリア

 下膊部を包むように展開でき、ビーム系兵器を偏光して軌道をそらすことができる。

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●フェザービット

 両肩の先端に装備された、自立飛行ドローン型の折り畳み手裏剣。肩の先端では、1枚の羽飾りのようになっている。

 飛行時は、4枚の刃が展開して飛行する。

 空中で制止することも可能。

 中心部上面はレーザー反射仕様。弱いビーム兵器なら反射できる。

 両肩(ライトとレフト)で1つずつつけられている。

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●ブレードランチャー

 両腰についている、幅広の鞘と剣の柄。

 剣の柄は、引き抜くと高出力ビームブレード。1分ほどしか出力できず、鞘に戻して20秒ほど充填すれば、さらにまたビームブレードを生成できる。

 柄の部分を引き上げて上にスライドさせることで、鞘の部分が砲身となったブルバップ型の銃のグリップになる。

 ビームブレードに充填するエネルギーを照射するビームランチャーとなる。

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●ミサイルポッド

 フルアーマー時のみ使用。

 上腕4発、腰6発、太もも6発と装備される。

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●ショルダーキャノン

 フルアーマー時にバックアップに装備された2砲門のレーザーキャノン。

 通常はまっすく立ててあるが、発射時には肩に乗せるように構える。

 ヴァルク最大の攻撃力を誇るが、連射はできない。

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●ヴァルクバスターライフル×2丁

 世代セダイが第一回・第二回世界大会で優勝した時、記念品としてもらった装備。そのために、「ヴァルク」の固有名が付加された。その記念武器をデザインに組み込んでいる。

 スリムながら、かなり長大なレーザーライフル。レーザーの照射範囲はさほど広くはないものの、高威力である長距離射撃も可能とする。

 左右対称を目指すため、世代セダイは第二回でも同じ武器を手に入れた。

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●フットクロー×2

 足の爪で敵を挟んで破砕・固定したりすることができる。

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