第31話潜入!ロリータコルセティア11
「お二人……あなた方がスパイだったんですね……」
依然、周囲には緊張した空気が張りつめている。
ウララがリブルに武器を突きつけ、
他のメンバーたちの前にはプラチナが立ちはだかっていた。
「ウララさん………冗談はやめるっす…」
「あーあ、まったくもう。こっちにはこっちのプランってものがあるのに。
あなたたちのおかげで全部台無し。
その三文芝居……もうやめたらどうかしら?」
ウララが話す。
その会話に周囲のメンバーも集中している。
「三文芝居?……何を言ってるんすか?」
「あなたはうまくやったつもりかもしれないけれどね。
どうせ試合内容は事細かに配信されているの。
あなたが向こうで何をやったのか、試合が終われば皆知るところになる。
それでもまだシラを切り続けるつもりならいいわよ。
シラを切ったまま、この私に切られなさい」
「………………………」
しばらくの沈黙の後、リブルがの表情がふと変わった。
「………………………。
……言われてみればそうっすね。
ここでバレるのも、後でバレるのも大差ないっす。
でもせっかくなら、こっちでも4、5人仕留めてからバレたかったんすけど」
「…………!!!」
「…………!?」
「リ、リブルさん!?何を言って……!?」
その言葉に、キルシュ他、ギルドメンバーたちは驚愕の表情。
ウララとプラチナの二人は落ち着いている。
「でもウチには分からないんすよねーウララさん。
べつにウララさんだってウチと同じじゃないすか。
同じスパイ同士、ウチらに協力してくれたっていいくらいなのに
なんでここまで、このギルドの肩を持つようなことをするんすか?」
「スパイ同士…!?」
「一体…何がどうなって……!?」
ギルメンたちからは困惑の声が上がる。
「……あなたと余計なおしゃべりをするつもりはないの。
どうせすぐ後ろに、教団の連中を従えてるんでしょう?」
「あー、そうっすか。お察しの通りっすよ」
リブルが手を上げて合図を送る。
ゴオオオオオォォォォ…!!!!
「……!!!」
その瞬間、突如として黒い炎があたりを包んだ。
「これは!?」
周囲を見渡し、驚くメンバーたち。
「はい、よく狙うっすよーお!!第二砲、どーーーん!」
ゴオオオオオォォォォ…!!!!
さらに黒い炎による凄まじい波状攻撃がBグループを襲う。
攻撃の出どころはリブルの後方、ロリータコルセティア陣方面からだ。
ウララはその炎をハルバートで一閃、振り払う。
さらにその後ろのグループに炎が襲うも、それも一閃によって振り払われた。
プラチナだ。
「きゃああああ……!!!」
それとほぼ同時、悲鳴が轟いたのはリブル達とは逆側、教団陣方向から。
「なんだ…!?」
レィルが驚き振り返ると、
そこにも黒い炎。その炎の中にひとつの巨体が揺らめいていた。
教団の様相ながら、明らかに体格は異彩を放っている。二メートル近い巨漢。
その手には巨大な鉄こん棒だ。
「カカカッ……!!まずは二匹だあ!!!」
その周囲にはロリータコルセティアのメンバー二人が横たわっていた。
戦闘不能により、フィールドを離脱する。
巨漢のやや後方に、呪文を詠唱している教団メンバーたちの姿も見える。
「……チッ!!こっちにもかなりいやがる!!囲まれたぞ…!!」
ゴオオオオオォォォォ…!!!!
Bグループの前後からの黒い炎による攻撃は止まない。
あっという間、辺りは一面の黒い炎。
炎に追いやられるように、一点に集まるBグループメンバーたち。
「前後から…!?これは…一体!?」
「なぜギルマスではなく、私たちが標的に!?」
「ど、どうすれば!?」
未だ事態が整理できていない様子のキルシュ他ギルドメンバーたち。
「今、何人いるの!」
混乱に喝を入れるように背後からの声、ウララだ。
「お前らを入れて七人だ!!」
レィルが応える。
武器を構え、背を合わせて集まっているのは7人。
レィル、キルシュ、ウララ、プラチナ、そしてギルドメンバー3人。
かたや、自陣側にリブル、その後方に教団メンバー7人。
敵陣側に巨体の団員、その後方に教団メンバー7人。
Bグループに対し猛攻を仕掛けていた。
「おそらく、方陣の要員と教祖を除いた
教団側の全員がここに集まってるわね」
「いち、にい、さん……」
プラチナは指を折る。
「15人だよ!それにリブルのおまけつきってか!ようは、7対16だ!!」
「ウララさん!!あなた方は一体なんなんですか!?
敵なんですか!?味方なんですか!?」
混乱した様子のキルシュが叫ぶ。
「味方だ、なんて言っても、
この期に及んで信じるお人好しもいないわね。
でも、あなたたちを攻撃するつもりなら今してるわ、そう思わない?」
「それは……まあ……」
「味方って事でいいんだな!!」
大剣を構えながらレィルも叫んだ。
「ええ!今はね!
敵陣方面の連中はあなた達に任せるわ。こっちは私とプラチナで!」
「オーケイ!!いよいよ面白くなってきたなあ!!」
レィルは大剣を構え直し、笑みを浮かべる。
「面白くって……。
わ、わかりましたよもう!そうするしかありません!!
皆さんも、いいですね!」
キルシュがギルドメンバーに声を投げる。
「はい!サブマスター!」
「わかりました!」
ギルドメンバーたちも頷く。
「カカカカカッ…!!!!」
ドガアアアアァァァァ…!!!!
そこに突如猛突進してきたのは、巨体の団員。
Bグループの輪の中心にこん棒が振り下ろされる。
とっさに回避し被弾する者こそいなかったが、
その一撃によってメンバーは散り散りになった。
「さあー間髪入れず、どんどん撃つっすよー!!!
はいどーーん!!はい、どーーん!!」
教団メンバーの魔法攻撃を扇動するリブル。
そこに、一人の人物が切りかかる。ウララだ。
リブルはその一撃を後方へのジャンプで回避。
「……さてと、出来の悪い後輩のしつけの時間といこうかしら」
「……ウチはあっちのギルドもそう長くないっすから。
みんなが口をそろえて恐れるウララさんの力がどんな感じなのか、
一度見てみたいと思ってたんすよ」
リブルは短刀を二つ取り出し、低く構えた。
「いくっすよ!!」
ダッ……!!!
リブルは素早い身のこなしで木の上に飛び上がり、葉の中に身を隠した。
「ふぅん……、ずいぶん身軽なのね」
見上げるウララ。
「はああっ…!!!」
葉の中を移動し、ウララの斜め上に現れたリブル。そこから切り掛かる。
ギイイイィンン……!!!
それを瞬時にハルバートで弾くウララ。
しかし、すでにその場にリブルの姿はない。
「こっちっすよ!」
後方の木の上に現れたリブル。後方上からウララに切りかかる。
しかしその一撃は空を切った。
「……!!!」
地面に着地するリブル。
「上っすね!!!」
「はあっ!!」
上からのウララの攻撃を感知、瞬時に身を転がしそれを回避する。
「まだよ!」
ウララはさらにハルバートを横に振る。
それを後方へと回避するリブルだったが、
その凄まじい剣圧に圧され、さらに後方へ吹き飛ばされる。
「うわわっ!?」
そこへ追撃を試みるウララ、
しかしリブル、吹き飛ばされながらも体を器用に回転させ、
周囲の木に地面と水平に着地。
それを蹴り、ウララの方へと切り掛かる。
ガキィィィィイイン………!!!
武器と武器が激しくぶつかる。その反動で、互いにやや後方に着地。
「…ふぅーん、アナタ忍者ね。なかなかやるじゃない」
「ハァ…ハァ…ハァ…、これだけ動いて……
顔色一つ変わってないって…。なんつうスタミナなんっすか」
「まわりも大変そうだし、私もあまり時間をかけていられないわね」
ウララはハルバートを構える。
「とーころがどっこい!まだまだ付き合ってもらうっすよ!!」
リブルは手で印を結び始めた。
「五重影縛り…!!!」
忍者固有の技だ。リブルの足元の影が五つに別れ、
ウララへとめがけ、素早く伸びていく。
「……!!」
ウララは瞬時にハルバードを地面に突き刺し、
棒高跳びの要領で高く飛び上がった。その勢いのまま、リブルへと切り掛かる。
ガキィィィィイイイイン………!!!
二本の短刀で受けるリブル。
「向こうでも、さしずめこれを使って
背後からメンバーの身の自由を奪ったんでしょう?
……でもお生憎様。
私はそんなものに引っ掛かるほど、トロくはないわよ」
一方、巨体の団員。黒い炎に囲まれながら周囲の状況を見渡す。
「えっど、オラ何すんだっけ…??
あっ!そうそう。司令塔の女をまず叩けってダンナ言ってたあなあ。
カカッ!!アイツだあ!!」
キルシュを発見すると、猛スピードで突進、
こん棒を振りかざし、凄まじい勢いで叩きつけた。
ドドドドガァッッ…………!!!!!
「……あんれ?やったと思ったんだがなあ…」
その一撃を寸でのところでかわしたキルシュ。
「ハァハァ…危なかった…。
あなた………団員?こんな巨体のメンバー、過去の映像には…」
「おらあああああああああ!!!」
間髪入れず、さらに襲い掛かる巨体の団員。
とっさに周囲を確認したキルシュだが、そこは黒い炎に囲まれた場所だった。
回避する場がない事に気付く。
(し、しまった…!!!避けられない……!!)
ガギイィィィィィイイイン………!!!
「……!!」
「……あんれえ?今度は…止められただ……」
こん棒は大剣によって止められていた。
「…レ、レィルさん!!!」
「面白そうな事やってんじゃねえか!!俺も混ぜてくれよ!!」
こん棒をはじくレィル。巨体の団員に向け、大剣を構え直す。
巨体の団員もレィルを睨み付けている。
「おい、聞いてるか?」
視線は前に置いたまま、キルシュへ話掛ける。
「な、なんですか」
「敵らの中でもこいつはヤバい匂いがする。俺が受け持ってやるよ」
「あなた一人でですか!?こんな大柄な人相手に!
二人で戦った方が…!!」
「右、見えるか」
「え、はい…」
右方向を見れば、ロリータコルセティアのギルメン三人の姿。
黒魔法の波状攻撃に身を隠している。
「あいつらだいぶてこずってる。ほっときゃ全滅しかねないぞ。
まず、あいつらの方をどうにかしてやれ」
「あ、あなたにそんな指図される覚えは…!!」
「そんな事言ってる場合か?」
「う…………そ、そうですね。
……わかりました。
すみません、ここはよろしくお願いします!」
キルシュはギルメンたちの元へと走っていった。
「カカカカッ!おい女、おめぇなかなかやるでねえか。
この俺の攻撃をはじく女なんか久々に見たで」
「……チッ、ここでも女扱いかよ……。まあいい。
お前の相手は俺がしてやる。かかってこいこの田舎モンが!」
「カカッ…!俺とサシでやろうってか!!良い度胸だぁ!!
うおらああああああああああ……!!!」
巨体の団員がこん棒を手あたり次第振り回す。
「あっぶね!!」
それを寸ででかわすレィル。
巨体の団員はなおもこん棒を振り回しながら前進する。
それを避けながらも、相手を観察するレィル。
(改めて見るとコイツ…。マジでバカでかい図体してやがる…。
この教団、肉弾戦は苦手なギルドじゃなかったのかよ…)
その男は 身長もレィルに比べはるかに高く、横幅も2倍以上ある。
まさに圧倒的な体格差だ。
「オラオラオラオラ!!ミンチにしちまうぞぉ!!カカカッ!!」
巨体の団員はこん棒をでたらめに振り回し続け、近づいてくる。
周囲の木にこん棒が当たろうがお構いなし。
見るからにパワータイプだった。
(この周囲の木々で、ヤツの攻撃スピードが鈍ってるのが不幸中の幸い
……だが……)
レィルは手に持った自らの大剣に一瞬目をやる。
(木が邪魔なのはあいつだけじゃねえか……。
とにかく速さはない、動きで翻弄すれば!)
レィルは攻撃から逃れ、素早く森の中を走る。
巨体の団員の後方までくると、剣を構え斬りかかった。
「おっとお!!」
しかし、巨体の団員はその攻撃を感知。身を木の陰にずらした。
「ッッ……!?」
ズガアッッッ……!!!
レィルの剣は木の幹に突き刺さった。
(こいつ…!デカブツのクセに俺の動きが見えてやがる!!)
「カカカカカッ!!」
その隙を付き、巨体の団員が振り返りざまにこん棒を振り上げた。
ドガアアアアッ………!!!!
勢いよく振り下ろされたこん棒。間一髪で回避。レィルの鼻先をかすめた。
振り下ろされた地面はえぐれ、一撃の凄まじさが伺えた。
「こんなんくらったらヤバいだろ!!」
さらに後方に取距離を取ろうとするレィル、しかし
「クエイク・バウンド…!!!」
ドガガアアアアァァァァァッッッ!!!!
巨体の団員が叫び、両手で持ったこん棒を激しく地面に叩きつけた。
その衝撃により周囲の地面は振動する。
「な、なんだ!?……体が!?」
その振動はレィルの体にも伝わり、一定時間体の自由を奪われる、
技の付加効果だった。
「カカッ!!ちょこまかするヤツはこれで仕留めるに限るなあ!!
くたばってもらうだぁ!!!」
「!!!しまっ……!!」
巨体の団員がレィルへとこん棒を振り下ろす、
ガッ!!!
しかしこん棒は周囲の木につかえ、途中で止まってしまった。
「んぐっ!?…邪魔な木だあ!!」
「……今だ!!!」
その一瞬のタイムラグにより、刹那、レィルの体の自由が戻る。
「グリズリーダンク…!!!」
レィル必殺剣技が発動、高くジャンプし落下の勢いのままに切り降ろす。
ガキィィィィイイイイイ!!!
「……クソッ!!!」
「カカカカカカカッ!!」
その一撃はこん棒により防がれていた。
巨体の団員はノーダメージ。笑みを浮かべる。
少し離れ、着地するレィル。
「カカカカッ!!…運のいい小娘だあ!それに腕もなかなか、度胸もある!!
おめぇが名もないギルメンてのが驚きだあよ!
だが、オラもあまりこっだなとこで時間食うわけにもいかねえ!!
ケリつけるだあ!!オラオラオラオラァ!!」
巨体の団員のさらにスピードを上げた凄まじい猛攻。
こん棒を力の限り振り回す。
「……グッ!!」
大剣で受けるレィルだが、パワーは巨体の団員が勝る。
徐々に後方へと押されていくレィル。
「クエイク・バウンド…!!!」
「………!!!!」
再度、巨体の団員の技が炸裂。
レィルは自由を奪われる。
「おらあああああ!!!!」
ドガアアァァ!!!
「グッ……!!!!」
芯は外したものの、こん棒がヒット。
強く弾き飛ばされるレィル。ダメージは大きい。
近くの木に叩きつけられるが、辛うじて立っている。
「クソが……ハァハァ…ハァ…」
「なんだあ?今のでもまだ動けんのかオメエ、いやに頑丈な女だなあ」
巨体の団員は一歩一歩レィルに近づいてくる。
レィルはとっさに思考をめぐらす。
(グッ………
真正面からいっても弾き返される!隙を見せればまたあの振動技!
動き回ろうにも、俺もスピードタイプじゃねえ上に、周囲の木が邪魔だ…!
……クッソ、どうすりゃいい!!何かテはねえのかよ!?)
その時、レィルの視界の端に一瞬木がチラつく。
それは巨体の団員がこん棒でなぎ倒した木だった。
(……倒れた木……………そうか!…これだ!!!)
ダッ!!!
レィルは残る力を振り絞りダッシュ、
巨体の団員の背後に素早く回り込み、切り掛かる。
「おっとお!!見えてるだあ!!」
ザシュ……!!!
巨体の団員は身をずらし回避。大剣は近くの木の幹に刺さった。
「おめぇ言うほど早くねえなあ、言ってみりゃパワータイプだあ。
パワータイプ同士がぶつかった時
勝つのはパワーの強い方だあよ!!カカカッ!!」
巨体の男が振り返るが、そこにレィルの姿はない。
さらに後ろからレィルが足元付近に切りかかる。
「こっちだ!オラアアッ!!!」
ザシュ……!!!
巨体の団員はまたも回避。レィルの剣は周囲の木に刺さった。
「カカカッ!!あたらねえよ!!」
剣を木から引き抜き、さらにダッシュするレィル。
「なんだあ!?ぐるぐる回ってオラの目でも回そうって作戦かあ!」
ドガァッ………!!!
巨体の団員はこん棒を振り回すが、それはレィルを外れ近くの木にぶち当たる。
「ほらこっちだ!!!」
再度別の角度からレィル剣撃。
しかしその攻撃も巨体の団員を捉えるにはいたらず、近くの木に刺さった。
「おめえ、そのちっせえ体で大剣を扱うのは無理があるんじゃねぇかあ?
さっきから狙いが定まってねーだよ、カカカカカッ!!」
「ハァ……ハァ……ハァ……」
急激に動き回ったレィルは息も絶え絶え。
スタミナが尽きようとしていた。その場で留まり肩で息をしている。
「……なんだあ、もう終わりか。まあ、女にしでは頑張ったほうだあ。
そろそろ決めさせてもらうだあよ!!!」
レィルに近寄ると、男はこん棒を天高く振り上げ、
それを地面へと勢いよく叩きつけた。
「クエイク・バウンドォォォ…!!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴオオォォォォォ………!!!
凄まじい地鳴りと共に、周囲には今までより一層強い振動が発生。
その振動により体の自由が奪われるレィルだったが、
その表情には笑みが浮かんでいた。
「…………それを待ってたぜ」
メキメキメキ……
バキバキバキバキバキ!!!!
周囲には木が折れる音が響いた。それも一つではない。
数か所で同時に音がしている。
「……なな!なんだあ!?」
巨体の団員は周囲を見渡す。
技の激しい振動によって、周囲の木が今まさに倒れかかろうとしている。
しかもその木々は、すべて巨体の団員へめがけて倒れてきていた。
四方から同時に四本。逃げる時間も場所も、もはやない。
「うおお!?おおおおお!!!」
男はとっさにこん棒を捨て、倒れかかる木々を両手で持ちこたえた。
押しつぶされるのはま逃れたものの、四本の大木の重量は凄まじく
男は木を持ったまま、身動きする事ができない。
そこにレィルが近付く。
「ぐぬう!!ぬううううううううう………!!!」
「………いいザマだなあ、デカブツヤロウ」
「……お、おめぇ!まさか!?
これを狙って、ワザと攻撃を外して木に切れ込みを…!?」
「ああ、ご名答」
おもむろに剣を構えるレィル。
「くそおおおおおおおおおお…!!!!!!!」
「カイゼルクラッシャー!!!!」
身動きの取れない巨体の団員にレィルの必殺剣技。
大剣と共に猛突進。
ズシャアアアアァァァァ!!!!
ドガガガガガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
「あああああああああああああああああ!!!!!!」
見事炸裂、ダメージで木々を支えきれなくなった巨体の団員は
そのまま大木の下敷きとなり戦闘不能。
フィールドから離脱した。
振り返るレィル。
「……帰ってカブト虫でも採ってろ、この田舎モンが!」
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