第2話-暗闇に。-




どうしても、どうしても。


『現実から逃げてしまう癖』


のある私の目の前には、パソコンが、置いてあった。



カチカチ…


キーボードをたたく音が静まり返った部屋に響く___。





『…学校、いかないの??』


頭の中では。


母が言った言葉が、こだましていた。




…そう、私は世にいう『不登校』。


学校に行かず、目の前にある、パソコンを使って。


『現実逃避』


____しかできない。


特技も何もない、それが私。



学校でとくにいじめみたいなものは存在してない。


水かけられたり、卵を投げつけられたりなんて、ひどいことは無い。








…だけど、『影口』というものにいつも心を傷つけられてる。


『耳が聞こえないこと』


を、いいことに、陰口をしているクラスメート。






…聞こえてるんだ、聞こえてるから。


『聞こえてない』


と、勘違いして、話してるの。


気が付いてんだ。









…それで、ここ2年間、学校に行けてない私。



そろそろ、



『楽に』




なりたいと思う______。











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