うちのダンナはぽっちゃり男子

つづれ しういち

第1話 ぽっちゃりとはなんぞや


 ウチのダンナは、ぽっちゃり男子である。

 いやもう、それはそのまんま、字面を見たまんまである。


 その上、お肌なんかぷりっぷりで真っ白、つるぴか。

 じつはもう、半世紀以上もこの地球上で生きてきてはる生きモンらしいねんけども、一度も年相応に見られたことがないぐらい、そのお顔にはシワもなければシミもない。

 はっきり言うて、そこらへんの女子顔負け。本気で殺意とか抱く女子もおるんちゃうんかいなあコレ、と思うレベル。

 あ、けど別に美男子でもなんでもないので、ここだけは声を大にして言うときます。

 別にブサイクでもないけども、まあ十人並みいうとこかいな。


 ほんで、日光に弱い生き物。

 まあこれは、妙齢になったお嬢さんがたなら大抵はそうかもしれへんけども。

 かく言うわたしもそのご多聞には漏れません。

 外キライ。直射日光にあたったら死ぬ。

 外出時は、だから必ず傘をもつ。

 晴天、曇天なら日傘。雨天なら当然雨傘。


 吸血鬼ドラキュラ伯爵も真っ青ですわ。

 できればずーっと、屋根のあるところでひっそりと生きていたい人種です。

 子供の運動会なんて、まあ地獄やね。

 そろそろ卒業させてもらえそうで、そっちはまあほっとしてんねんけども。


 ああ、毎日畑にでて働いてくださっている農家の皆さん、ごめんなさい。

 ほんま申し訳ないです。

 みなさんのお陰で生きていけております。ほんま感謝しかありません。


 あ、お肌のことに話がずれてもた。

 まあ、お肌は大事やもんね。女子としてやっぱり、ココは外して語られへんし。


 そんでまあともかくも、その真っ白お肌でぽっちゃりしてて、体型だけならムー○ンとどっこいどっこいっていうんが、まあウチのダンナなわけです。

 ついでに言うと、背も低い。

 わたしとおんなじぐらいなもんで、威圧感とか、かけらもありません。


 街なかでおばあちゃんとか外国人とかで迷ってる人に道きかれる率、めっちゃ高いらしいですわ。

 会社の女子からも完全に「おばちゃん」の立ち位置で話されてまうらしいし。

 前に勤めてた小さい会社なんか、もはや「△△(会社の名前)の母」とか呼ばれとったらしい。


 なんちゅうて、トイレットペーパーがなくなったら男性社員から「○○さん(ダンナの苗字)、トイレットペーパーがないんですけど」って普通に言われる(催促される?)男やったらしいもんね。

 どういう意味やねん。

 相手もこっちも、三十路みそじに入った男やないかいな。

 自分で買ってくればええんちゃうん、そんぐらい。

 わけがわからん。


 そういうダンナは、やがて私という「隠れS女」と結婚する羽目になり、いまやすっかり我が家の「母」にもなってしまっております。

 誰ですか、そこで「全然『隠れ』とちゃうし」とか突っ込んでんの!


 え、わたし?

 私はえーっと……うん、多分、ダンナよりもはるかに「男度」は高い生きモンやと思われます。

 そんなもん、ほかに書いてるもん見たら一目瞭然ですやん。あははは。


 割れ鍋に綴じ蓋、いいますからねえ。

 まあ、ちょうどええんちゃうの。


 こんな感じで、いきなり書き始めてしまいました。

 思いついたらまた投稿します〜。

 良かったらの〜んびり、おやつの時間にでもお付き合いくださいませ。

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