朝早くに三郎と小太郎が来た。

生え揃った爪を得意気に翳す私を見て、まあ好いでしょう、と三郎が嘯く。

幸太郎がそわそわしていると思ったら、昼前に舞衣が来た。

今日も来るなら帰らなくても好かったのではないかと思うが。よく分からん。

舞衣は三郎と小太郎も居るのを見て大喜びした。

皆で公園に出掛けて行って「ぴくにっく」というものをした。

ぽかぽかとした芝の上は気持ちが好く、

黄色い蝶を追って跳ねまわる小太郎は愛らしかった。

幸太郎と舞衣は、相変わらず指を絡めるだけで頬を染めている。

もしかしたら、子が出来るのも小太郎の方が早いかもしれない。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい