6月 4日(日) 晴れ時々曇り

驚いたことに、いつも「しゃんぷー」をしてくれる女が男の部屋を訪ねてきた。

「ほーむせんたー」の「ぺっとこーなー」に居る女だ。

男はこの女から、私を部屋に置く為に必要なものを教わっている。

今日もその一環かもしれない。

笑い交わしながら、ふたりで狭い部屋の中を歩き回っている。


この女は私のことが好きだ。

そう言う意味ではないぞ?

しゃんぷーのときや、たまに頭を撫でられるときに、そう感じる。


しかし、私は忘れていない。


この女の所為で、私は「よぼうせっしゅ」とかいう訳の分からん針で刺された。

この女の所為で、男は初めて会ったときにくれた「さきいか」をくれなくなった。


おかしなカリカリよりも、私はさきいかが食いたい。


しかし私は女を許している。

狭量では群れのボスは務まらない。


まあ、女の手が男のそれよりも尚魅力的だということは、関係なくもないかもしれない。

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