第34話「なぜこうなった森の中4 モンスター退治の仕方♪」
「では、第1回お魚普及委員会を開催します」
まばらな拍手が会場から響きます。
私の周りに見えるのは約10名の飲食店店主達。
その目はルカスの孫が来ると聞いてきたのに、出てきたのはほぼ赤子でがっかりだと言っています。
ですが、これから驚いてもらいましょう。ふふふ。
今日いただいた揚げ物、汚れた油そのまま使うなんて暴挙してましたからね。何処のイングランドかと……。
ですのでまず油を奇麗にすることで味の違いを体感してもらいましょう。
ジャガイモの皮を使って古くなった油から酸化物を吸着して油をきれいする方法があるのです、ビフォーアフターなのです。
そして! 向いた芋も衣を着せて揚げ芋とするのです! ふくらまし粉、ベーキングパウダー風の粉がいい仕事をしてくれました。カリ、フワ、しっとり。ほか起動名物を喰らうがいいのです!!
結果……帰り際店主達の目が変わっていました。
どんなコネに発展するか楽しみです。
さて、私がこの獣王学校に来た理由ですが、やはりどこをどう調べてもこの制服を着せたっかっただけみたいです。……暇な幼児とは言え横暴が過ぎるのです。
そんな学園生活……。普通に過ぎていきました。
いえ、学習内容は刺激がたくさんなのですよ。
あ、お姉さんが次の授業の抱っこ係ですか?お手数おかけします。
ふむ、大丈夫ですよ。初めてはみな恐る恐るなのです……。
さぁ、勇気を出して私を膝にのせるのです!
初の共同作業と行きましょう。初心者に優しい癒しのマイルズでございます!
え?表現が怪しい?教科書見せていただいているだけですよ?ノートもとってますよ?
□学園生活5日目
日々のプログラムを見て気になったものがあります。
例えば、今日1日かけて行う「体力」。
体育の間違い?…………じゃないのかな…………激しく不安です。
朝集合すると皆それぞれの家に伝わる獲物を持っています。
この風景だけ見ると獣人の学校に来たと感じられます。
授業内容はいたってシンプルでして。教師が作る多種多様なゴーレムとの戦闘。
戦闘が終わるとその種類のモンスターの攻略方法などを教師が手取り足取り教えてくれて次につなげます。
これは獣人の伝統的な狩猟を教えるスタイルなのだとか……。
私は残念ながら見学です。危ないので……。
本来は外で寒い季節なのですが、見学室内なのでホカホカです。
ホカホカ過ぎて……おねむです。
………zzz
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます