生きてく強さ

萱草真詩雫

心のSOS

暗い暗い闇の底。


絶望にすら見捨てられたボク。


居場所なんか、何処にもなくて。


涙も枯れたこんな身体で生きてくのは辛すぎたんだ。


心の容量なんてとっくにオーバーしてるのに。


疲れた脳じゃ自分自身を傷付ける事しか出来ないから。


…本当は誰かに救って貰いたかった?


言葉はとても簡単なのに、どうして口にする事が出来ないの?


     たった一言


      "助けて"


と、言えなかった昔のボクが居た。


     だけど今なら


      "助けて…"


が言える相手が居て。


そんなボクが、ボクは嫌いじゃないから。


生きてく強さをくれたキミには、本当に感謝してるんだ。


きっとあの時のボクは、キミが伸ばす手を待っていたのかも知れないね。


今度はボクの番だよ。


ボクの心のSOSに気付いてくれた優しい君だから。



  ーいくら泣いても良い、


  キミがボクを愛してくれたから


 今度はボクにもキミを愛させてほしい


       良いよね…?



        …約束。ー



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