スキマニュース日記

２０１７年１１月

アライさんに罪はないのだー

　今日(※執筆時)も良い秋晴れです。地元はそんな感じで平和そのものなのに、世間ではサイコパスな大事件が発覚したりと何ともHalloweenな１日になってしまいましたね。

　地元、出かけていないので街の雰囲気はよく分からないのですが、少なくとも松山ではそれなりにハロウィンナイトだったようです。今治は寂れているからそんな光景は見られなかったとは思うんですけどね。今治が盛り上がるのは夏のおんまく祭りだけだーぜー。

　と言う訳で昨日は神奈川県のアパートで９人の遺体が発見されたり、同じく神奈川でバスの降車後に転倒した老人がそれに気付かなかったバスに轢かれてしまったり、沖縄県の海岸で人の右腕が見つかったりと様々な事件がありました。

　普通のニュース系サイトなら絶対サイコパスな９人の遺体のニュースをメインで取り上げると思いますが、ここはスキマなニュースなので別の話題をメインで取り上げるのでした。と、言う訳でここで取り上げるのは可愛い動物のニュースとなります。

　１０月３１日(※執筆時)、警視庁は大阪府富田林市の女性（４３）を特定外来生物法違反（飼養、放出）の疑いで書類送検しました。容疑は国内への持ち込みや飼育が原則禁じられている特定外来生物のアライグマを自宅で飼い、その後に放したと言うものです。外来生物を放した行為を摘発するのは全国初だそうです。

　生活環境課によると、女性は３月下旬からアライグマ４匹を自宅などで飼育し、９月１４日頃、同府太子町の山中に放した疑いが持たれています。

　４匹は３月に女性が勤務する堺市の工場倉庫にあった段ボール箱の中で生まれて間もない状態で見つかり、女性が自宅に持ち帰ったのだそうです。女性が勤務する梱包（こんぽう）工場ではアライグマに商品などがかじられる被害があり、駆除用のわなをしかけていたそうです。

　同法は、専門機関での研究目的などを除き、アライグマを飼ったり移動させたりすることを禁じています。本来は大阪府の防除計画に基づいて市に殺処分してもらうべきでしたが、女性は「殺されるのはかわいそうだと思った」などと話しているそうです。

　女性は子犬用のミルクやドッグフードを４匹に与え、リードをつけて散歩するなどしていました。８月にその光景を見た人から外来生物に関する捜査に詳しい同課に情報提供があったそうです。

　情報を受けた捜査員が９月１４日に女性宅を訪ねた際、女性は任意の立ち入りを拒否し、その後の家宅捜索の時に４匹はいなくなっていたそうです。女性はその日の夜に放したと説明し、「このままだと警察に捕まると思った」と話しているのだとか。

　アライさんは可愛いですけど、基本的に凶暴で人に懐かない凶悪な害獣です。農作物を食い荒らすので見つけたら処分扱いになっているんですよね。この女性もそれは知っていたのではいかと思います。そもそも商品をかじられて最初から駆除する為に仕掛けていた罠にいたのですから。

　動物の子供は可愛いです。可愛いから飼うなら最後まで責任を持つべきです。小さいから処分されるのは可哀想。それで大人になって手をつけられなくなったらどうするつもりだったのでしょう。そうなった時、結局今回のようにそこらに捨てちゃってたのではないでしょうか。全くの無責任です。

　女性の言葉の「警察に捕まると思った」と言うのは自分の事なのか、飼っていたアライさん達の事なのか、それともそのどちらもなのか――色んな風に解釈出来ます。

　その解釈次第でこの女性を良くも悪くも判断出来ます。

　ただし、それがアライさんの為を思って逃したのだとしても、アライさん自体が害獣なんですよね。問題が先送りになっただけの話です。その４匹が順調に成長してしまったら農家のみなさんが被害に遭う未来も見えてくるんです。

　自分の感情だけで身勝手な事をしてはいけません。結果として、人に飼われたアライさん達が人里に現れて悪さをするかも知れません。どうか逃された４匹が人様に迷惑をかけないように暮らしてくれる事を願うばかりです。