頑張れヤマハ音楽教室!
日本で嫌われている権利団体と言えば、まずはNHK、次にJASRAC。この2つの団体は事あるごとに批判されていますよね。何故嫌われているのかと言えば、その強引とも言える徴収方法にあります。
テレビがあればNHKを見ていなくても料金をむしり取ろうとするNHK。それが関わっている曲ならおめでたい席での演奏、個人がお店で曲を自分で演奏していても権利料をむしり取ろうとするJASRAC。この2つの団体はその強権的な態度まで似ています。
批判があるのに何故そこまで強気に出られるのか、それはこの2つの団体が天下りに関わっているからなのかも知れません。お役人が国民の声を聞いてくれないのです。
だから彼らの暴走を止めるには、誰かが声を上げて行動を起こさなければいけないのですね。
NHKに関する裁判は今までにも多く行われていて、時には大きな成果も上げています。勿論中には理不尽な結果に終わる事もありますけど、行動を起こすと言うのは問題提起と言う意味でもとても大切な事なのです。
そしてこのJASRACの横暴に音楽教室団体がついに反旗を翻しました。この時も大きな話題になりましたね。先日、ついに彼らが提起したそうなので今回はそれを記事にします。
6月20日(※執筆時)、音楽教室大手のヤマハ音楽振興会や河合楽器製作所など音楽教室を経営する団体・法人を中心とした原告団がJASRAC側への支払い義務がない事の確認を求める訴訟を東京地裁に提起しました。
これは同日、「音楽教育を守る会」の公式サイトで発表されたものです。「守る会」事務局によると、原告数は249社におよび、大規模な集団訴訟となる模様です。
この問題をめぐっては、今年2月にJASRAC側が教室を経営する各社宛てに、音楽教室における著作権使用料規定の協議を文書で提案した事から始まります。
これに対し教室側は「音楽教育を守る会」を発足させ、3月末に音楽教室での演奏は著作権法に規定する「演奏権」には及ばず、JASRAC側に徴収権限はないと回答。
その後、4月にJASRAC側が同規定実施に向け文化庁に届出を行う旨を「守る会」側に通知した事を受け、5月30日に行われた「守る会」の総会でJASRAC提訴の方針が決議されました。一方のJASRAC側は今月7日、文化庁に使用料規程を届け出ています。
「守る会」は「音楽教室における著作物使用にかかわる請求権不存在確認訴訟」を提起した事を報告すると共に、当訴訟において、著作権法に定める「演奏権」が及ばない事を以下の3点から主張しています。
1.「公衆」に対する演奏ではない事
2.「聞かせることを目的とした」演奏ではない事
3.著作権法の立法目的(法第1条)にもそぐわない事
大体、音楽教室自体は昔から営業していた訳で、まず第1の疑問は何故今頃になって? と、言うところですよね。今までお金は取れなかったのが、法律の解釈が変わってOKになったとでも言うのでしょうか? JASRAC側の言い分によれば、今までは大目に見ていただけだと言う事らしいのですが――。
一般に言われているのはCDが売れなくなって収入源が乏しくなったから、音楽教室からもお金を頂こうと思いついた説です。私も理由はそこだと思いますねえ。よっぽど懐事情が厳しいのでしょう。
思うんですけどね。文化庁がJASRACの言い分を突っぱねれば、こんな法廷闘争にもならんと思うのですよ。何故文化庁はこの権利搾取団体の言いなりになっているんでしょう? 音楽教室団体の言い分はお役人の耳に届いていないのでしょうか?
ニュースコメント等を見ていると、JASRACはその文化庁の天下り団体と化しているそうです。成程、これで謎は解けました。天下り先の求めには応じないと自分達の未来がありませんものね。全くひどい話です。
音楽教室団体の皆さんには、是非ともJASRACに一泡吹かせて欲しいと思います。ここで歯止めをかけなければ、この動きはもっとエスカレートしてくるかも知れません。頑張れ音楽教育を守る会! 負けるな音楽教育を守る会!
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