戦闘機兵オーディーン

笹霧 陽介

プロローグ

 西暦2020年人類は第3次世界大戦を開戦した。

 アメリカ合衆国を筆頭とする西側諸国とロシア連邦を筆頭とする東側諸国との間で突如として勃発。

 日本はアメリカ合衆国との同盟の為西側諸国として参加することとなり、日本は戦争の最前線として戦地となった。


 この戦争で多くの犠牲者が出たものの核兵器が使われることは無かった。いくら戦争とはいえども核兵器のスイッチは簡単には押せないものなのだろう。

 核兵器に変わる新型兵器が西側諸国に導入されたのも大きかったのかもしれない。その兵器の名は"戦闘機兵"という。

 戦闘機兵の導入によりそれまで半年間均衡していた戦況は大きく傾いた。


 導入された1週間後西側諸国の勝ちとして第3次世界大戦は集結。東側諸国には多額の賠償金と領土の一部の献上が課せられた。

 第3次世界大戦の集結により、地球全体の実質的な統治はアメリカ合衆国によって行われることとなる。


 戦地となり荒廃した日本は終戦から10年間で瞬く間に復興が進んでいく。

 そして、10年後の現在西暦2030年、戦勝国の一つでもある日本は戦闘機兵を扱う技術を保有。

 この戦闘機兵を扱うには少なくとも3年間の特別な訓練が必要となる上に、戦闘機兵1つ1つにはそれぞれ個性があり、乗れる人間は限られてくる。そのため、日本の三大都市東京、名古屋、大阪には訓練校が多く置かれた。

 学生達は中学、もしくは高校から機兵操縦者となることを目標として勉学に励む。

 学生達は10年前の悲劇により人生を狂わされた。


 そしてまたしても大人達の勝手に翻弄されていく......。

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