最後まで

最後に叶えたい望みを

君は笑って僕に話してくれた


「あなたとふたり、南の小さな島に行くの。そして、何もしないの」


楽しそうに頬を紅潮させて

嬉しそうに瞬きをして


「海を見て、お昼寝をして、美味しい果物を食べて。それだけでいいの」


君の言葉を聞いて僕も

そうだね、と返して笑う


最後に見たい景色を

一緒に見てほしいと君は言った


僕も君とその景色を見たいよ、と

答えて僕は君の顔を見る


「ありがとう。あなたが大好き」


君ははっきりとそう言って

僕の心臓がある場所に触れた


最後まで僕は君の隣にいよう

それが明日だとしても

それが今日だとしても

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