一冊の日記

日記を読んだよ

七年前の君の日記を


たおやかな字で綴られた

やさしい君の日記を


頁から浮かび上がる

君の囁き

君の呼吸

鮮やかに跳ねる君の心


もう会うことのない君に

再び出会うため

僕はこの日記を開くんだ


日記を読んだよ

七年前の僕に宛てた

君の大切な日記を


いとしい君が生きている

強い願いに彩られた

一冊の日記を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る