落ちる男
目を閉じ落ちてゆく男へ
少女は腕を伸ばす
彼の名前を何度も呼びながら
雷鳴が遠く響く
彼を此処から連れ去ろうと
唇を閉じ落ちてゆく男へ
少女は掌を差し出す
いとしい彼と再び手を繋ぐため
雷鳴が遠く響く
彼を此処から飲み込もうと
どうか、わたしに気付いて
どうか、この掌に気付いて
その声に答えるように
男の指先が微かに動く
いとしい少女の手に触れるため
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます