出発の日

少女は雪の中、旅立った

琥珀色の瞳に映るのは決意

薄桃色の唇に宿るのは希望

叶わぬことを、嘆くのはもう止めよう

降りしきる雪へ、少女は願いを溶かし込む


男は嵐の中、旅立った

握り締めた手に潜むのは熱情

地を踏む足に刺さるのは渇望

後悔と過去を、忘れぬために

叩きつける雨の中へ、男は願いを溶かし込む


まだ見ぬ貴方に、会いに行こう

まだ見ぬ君へ、手を伸ばそう


雪と嵐の中、少女と男は旅に出る

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