第2話

赤い目ーもう充血した目なんてめんどくさい言い方はやめたーの化け物と俺は今戦っている。なぜだか知らないが、この化け物は俺を追いかけてくる。他のみんなは無事だろうか?



ヒュン!


「おっと!」


化け物の鎌が俺めがけて飛んでくる。が、俺はそれを華麗に避けた。まあ、鎌を飛ばしてくるのは意外だったけど。


俺は化け物の攻撃手段がなくなったところで手に持っていたコンバットナイフで化け物の頭を刺す。


「敵討ちだ!」


ーーーあの時刺されたのは「藤秋 哲二ふじあき てつじ」という俺の友達。結構仲が良く、消しゴムとか忘れた時は貸し借りしていた仲だった。ーーー


「哲二、敵はとってやったぞ…」


俺は哲二の家ー年越しパーティをやっていた家ーに向かって手を合わせた。


「哲二、安らかに眠ってくれ……」


が、思いもよらないことが起きた。


「!!!、こいつ生きてやがる!」


化け物は頭に刺さったはずのナイフを抜き、こちらを見てニヤッと笑った。その笑みは一生忘れられないぐらい気持ち悪かった。


「グッ!…」


ドサッ 俺は地面に倒れた。化け物が血だらけになったナイフを俺の右手に向かって投げて来たからだ。それが俺の右手にあたり、俺の右手からは大量の血が出てしまった。


ーーー何なんだこいつ……ーーー


明らかに人間ではない。頭にナイフが刺さっても死なないあたりこいつはゾンビか?いやいやそんなことあるわけない。

でも俺は信じざるを得なかった。

この状況を抜けるには………。俺は頭で一生懸命考えた。


ゴリ押し?助けを待つ?


が、いい考えは浮かばなかった。



コロコロコロ…


俺が地面で横たわっているところに、何かが転がって来た。それは赤色の小型の携帯用ライトだった。円柱の形をしていて、下底面にはスイッチ、上底面にはライト、側面には青い文字で「LEDライト」と書かれていた。俺はこれを見てこれを化け物の目に当てれば怯ませられるかもしれない。俺はそう考えた。化け物はすぐ近くまで迫って来ている。俺は一か八かライトを化け物の目に向けスイッチを押した。



すると、核爆弾か?と思うぐらいの強い光が出て来た。これライトじゃないのか?まさか爆弾?


強い光を放つライトに耐えられず意識を失ってしまった。

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