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「うわぁ、出たあ」

「館山さんのことは言えない」

「裏口が開くとは」小川安佐は額をぬぐう、目線は入口doorに送られて「叩いた人から少しずつ集金してやりましょう。時間の問題です」

 店内は正午を過ぎて日差しを遮る、新聞紙の隙間なくtapeに留まる。pizza釜を置く出窓のロールカーテンは取り払う、深夜の一晩を中を覗かれて、製法は実にありきたりを公言をせずとmenu、口にする者は知り離れ眺める方は特殊と過(よぎ)る。

 lunchは一人終えた、会計の電卓が重く光が少なく数字の並ぶ液晶は今にも消え入りそう、映画に同様のsceneが隙間が用意されこじ開けられ、天井と床あるいはtable下二階に息を殺し、とびかかる。店主は小川に言ってのける、へたり、助けを求める二十代前半の女性従業員は店の子機を肌身、胸に抱える。

「店を開けようかと」

「食べられてしまいます」自分たちがではなく、厨房のあらゆる倉庫にまで、倫理と規律は数十分前とうに切れたの、暑さもかって人は荒れるか、夏に砂浜の海水浴場が荒れることの少ないわけに水につかり体力を失う、暴れる者らは陸と砂に日中まみれた証か、大盛況の夏は海の家が運ぶ食事も一役手を貸す、膨れた腹に襲うは消化・吸収。 

 そうであるならば、店主は「食事のときを約束し、気を静める。食べてもうひと段階、上った血を下腹部内臓へ送り、ゆっくり食後の汁物がいい、たんまりをお客をまずは、take outへ足の浮いたお客を引きはがす」

 取り掛かるはpizza生地である、小川に告げて子機をもらう、心の準備に整理が、開店は修繕したての建物に次回のcycleを早めては棟梁に笑われる。店主はレジに立ち、怒声とknockの嵐を受け、hall係の国見蘭を呼び出した、傍ら新聞紙の一枚をはがしに客席と出窓へ、 

『午後三時より開業、午後五時迄。尚、食材に限り、

 行き渡らずを了承願う。         店主』

「明日はこれでlunchの身に逆戻り」肩を落とす小川が店主の背に、「明日もですよ、店長」この事態が再送される、手立てはあるか、一度甘い汁虫だって目をつける。

「あるものを出さずしてなら引け目、僕ら次第さ。見えてはいない、けれど見えてしまう、感覚だね、人もまんざら、機械はまだ々さ」運搬を手伝って、会計が終わったのなら、表が嘘のよう唸る室外の弱弱しく影は一層濃く苔の緑が深々茂る。

 時どきを忘れる、休暇は要りません、ほしいとも、何度口に言葉に変えたか、変換すら億劫。食べ物とにらみ、小川と段ボールをあける。あらまこれまたよいよい品々、明るく黄色い声が中と外から、わんさかお客の拍手まで。買い物に出向く国見蘭がお客をあれよと選別、並び最初は私に僕とおれおれ、こいつと、日に焼けた者をまずは一番に肌の黒くては張り付くshirtを、卒倒まじかに先を譲りませんか、よくとおる声に「さすが」と小川が感心、目より口より手を先に、店主は仕事を二人で分担、ことに乗じる。かたこと、ぐつくつ、じゅじゅっ、しゅわしゅわ、しゃっしゃっしゃ、どもどぼ、らんらららんら、歌声禁止に唾の飛ぶ。たちまちさんさん、あれよと驚き醗酵待つは三組目。

 ありったけを小口に卸して今日は土曜、求めに応じて次を呼べる、二千万の余裕ではない、昨日の売り上げ純利益を使うとして、お客が生きてくれなくてはね、二人は筋迎えの『コーヒースタンド』に、「あちらのお客さんに」、店員は度肝を抜かれ、豆の不足に肝を冷やした、と。

 一杯を三名が先に補給し、いざ。開店は整然と鈴の止(や)すむ。

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