第32話 交易王*古賀さん⑩

「自分の番は、2つのフェイズを行う。前半のフェイズは、3択で、商品の交換か、物を購入するか、何もしない。」

寺島さんが、説明書をちょくちょく確認しながら説明する。

「商品の交換っていうのは、最初に10のカードの上に置いたキューブを、違う色に1つ交換する事。10のカードは船で、キューブは積荷を表してる。」

「積荷?」

「銅、綿、塩、麻、藍、胡椒の6種類。色で把握すれば名前はどうでもいい」

銅が赤なのか…胡椒の方が茶色に相応しいから仕方ないか

「で、こうする。」

寺島さんは、自分の船の上にあった緑のキューブを青のキューブに交換した。

「これで、前半フェイズは終わり。そしたら後半フェイズで、2択。手札のカードを1種類、場の6枚のカードの上に重ねて市場変動するか、山札を2枚引くか。今回は山札を引かずに、」

そう言って寺島さんが、手札から青のカードを出し、場の白色のカードの上に置いた。

「カードを重ねて置くと、その色の決算が行われる。」


<現在の状況>

場 赤赤赤緑青青


寺島 赤青

ウラカタ 赤緑

古賀 緑赤

梅野 緑赤


「その色のキューブを船に乗せている人は、(持っているキューブの数)×(場にあるその色のカード枚数)の分のお金を得る。」

お金と言われ、ウラカタさんの手元をみんなが見る。

「今回はキューブ1個×2枚だから2金獲得する。」

寺島さんがそう言うと、ウラカタさんが1金チップ2枚を渡す。

「そしたら、次の人の番」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る