第31話 誘拐
サタナキアが空高く飛び3人を見下した。3人はそれを追うことはもちろん出来ず、3人はサタナキアを見上げることしか出来ない。サタナキアが両手を広げるとその両手に青色の弾のようなものが出る。そして高笑いをしながらその弾を3人めがけ放ってきた。
「死ねぇぇぇ!!」
2つの弾が3人に向かってくる。アリスが盾を構える。さすがにアリスの持っている盾だけではあの弾は防げない、そう思った瑛斗はアリスと同じようにして盾を構えた。
「エイト…。耐えられる?」
「多分…やってみないとわからねぇじゃん。負けたら負けた時…。だよ」
「うん、頑張ってね。私は多分大丈夫だから…。アオイちゃんの事守ってあげてね」
そんな事を話しているうちに弾が目の前にまで来ていた。アリスが片手で盾を持ち瑛斗は片手で持てたが念のため両手で持ち、弾を待った。その弾が盾にぶつかり激しい閃光が周りに広がる。瑛斗の縦の持つ手が震え離してしまいそうになるがなんとかサタナキアの撃った弾の力に耐えた。そしてしばらくしサタナキアの撃った弾が消え、周りが鮮明になった。
「エイト、大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だよ。……ってあいつどこ行った?」
3人はまわりを見渡す。しかしそこにはサタナキアの姿はない。サタナキアの事を見失ってしまった3人。しかし3人は後ろにサタナキアが来ている事に気付いていなかった。サタナキアがアリスと瑛斗の肩をトントンと叩く。
「なぁに?アオイちゃん。何か用?」
「え!?わ、私じゃないよ?」
「じゃー、エイト?」
「俺じゃ無い」
「じゃー誰?」
「俺だよ、アリス」
アリスが声のした方を見る。そこにはサタナキアがニヤニヤと笑っていたがなぜかアリスはスルーし再び2人に話した。
「あぁ…サタナキアか。……でさ。サタナキアどこに行った……ん…だろう?」
アリスが3人の後ろにいるとサタナキアを見る。3人は声を出し驚き目武器を構える。
「へへ、やっと気付いたか。この娘は貰っていくぜ!」
サタナキアが葵の体を抱き上げそして空に飛んだ。葵は泣き叫び2人に助けを求めた。
「ぎゃあああ!助けてぇ!!瑛斗!アリスちゃん!」
「サタナキア!アオイを離せ!」
「嫌だね。返してもらいたければ俺の国へ来い。もちろん、2人ででな!」
羽を動かし、葵はサタナキアに連れていかれた。それを追う事も出来ずに見続けることしか2人は出来なかった。だんだんとサタナキアの姿が小さくなる。サタナキアは国へと戻って行った。
「アリス、急いで行こう。あいつらの国へ!」
「うん!行こう。アオイちゃんを取り戻そう!」
2人は急いで
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます