第23話 洞窟探索
洞窟の中は、間が空いているが松明らしいものが地面に刺さっている。アリスが以前に来た時に刺したものらしい。しかしその松明も途中で無くなっておりそこから先は真っ暗だった。
「うぅ…怖い…。出てこないで欲しいな…」
「確かにな…」
3人が洞窟の奥へと向かう。アリスが持って来た松明に火を付け辺りを照らした。そして3人は歩み進めていた。その時、暗闇からゾンビが2体飛び出して来た。アリスが素早く反応し、1体は倒したがもう1体が瑛斗たちの方へと来た。瑛斗が剣を抜き、そして襲って来たゾンビの腹部に剣を刺した。
腹部から剣を抜くとゾンビはその場に倒れる。ふぅ、と瑛斗がため息をつき剣をしまった。葵は瑛斗の後ろに隠れてなんとか見ずに済んだ。
「エイト、大丈夫?」
「大丈夫だよ。いきなり来たからビックリしたけどなんとか対応はできた…」
「ならよかった。奥行くともっと出てくるかもだから気をつけてね」
八つ当たりするように瑛斗はゾンビをおもむろに蹴りその場を後にした。
3人はしばらく歩き、ようやく洞窟の奥に着いた。その間にゾンビは1体も出てこずすんなりとその洞窟へと着いた。洞窟の一番奥は広く松明で照らしているが部屋全体は照らせておらず、そして周りは暗くよく見えていない。アリスから2人分の松明をもらいそれを点ける。そして松明をもらった2人はその洞窟の探索を始めた。
「何か無いかなぁ…お金になりそうなものとか…」
葵がそんな事をつぶやきながら探索をしていた。3人は探索を進めていた。
「洞窟にお金になりそうなものはさすがに無いでしょ…。ダイヤモンドとか出て来たらいいけどね」
「ダイヤモンド…出て来た…」
「ほら、言ってたら出たじゃん…って本当に出た!?」
「え!アオイちゃん見せて!」
2人が葵の元へと駆け寄る。そして葵の持っている石にアリスが松明を照らす。その石は青くキラキラと光っている。そしてアリスが目を輝かせ、その石を見ている。
「これ…本物のダイヤモンドだよ!すごいじゃんアオイちゃん!」
葵が見つけたその石は、ダイヤモンドの原石だった。現実世界のダイヤモンドの原石とは違く青くキラキラとしているのが特徴だ。
「マジか…これがダイヤモンドの原石…。すげぇな葵!」
「う、うん!私もビックリ…。運がいいのかな私」
「相当な運だと思うよ。ダイヤモンドなんて滅多に見られないからな…」
「私も…何気に初めて見るかも。アオイちゃん本当、運いいね」
アリスがそう言うと、葵は照れ目をそらした。葵の見つけたダイヤモンドはアリスに預け、そして3人はその洞窟の探索を続けた。
30分ほど探したが見つけることができたのは葵の見つけたダイヤモンド1つのみだった。3人は洞窟を後にし外へと歩いている。外へと続く道を歩いている途中、またゾンビが出て来たがアリスと瑛斗がなんとかしてゾンビを倒した。
洞窟を出て外に出た3人は馬の元へと歩いて行く。馬の元へと着いた3人はそれぞれの馬に乗り、アリスの家へと向かって行った。
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