第4話 怖い2人
2人は地図を何度も見返すが当然変わる事はない。葵は床に座り込み泣き出してしまった。
「私たち本当に違う世界に来ちゃったの!?帰れないじゃん!お母さんに怒られちゃう…」
「確かにな…どうやったら帰れるんだろう?」
瑛斗はどのようにしたら元の世界に戻るのかを考えた。この世界にどのようにして来たのかを思い出している。確かこの世界には…葵の胸を…アリスは2人のやりとりを見ている。
「確か俺、葵の胸を触ったらいきなり周りが暗くなって…」
「そうだったね…って事は私のおっぱい触ったら元の世界に!」
瑛斗は隣にちょこんと座っている葵の胸に手を伸ばした。そして両手でその胸を揉んだ。
ふに、ふにふにふに…
「あれ?」
周りを見渡す瑛斗。しかしこの世界に来る前のような現象が起こってはいなかった。瑛斗は再び葵の胸を揉む。
ふに、ふにふに、ふにふにふにふに…
しかし、変化起こらなかった。その時葵が小刻みに震えているのがわかった。さっきもこんな事があった。葵は怒っている、そう思った瑛斗が揉むのをやめ離れようとしたが、その瞬間に葵の平手が瑛斗の頬に飛んで来た。
「も、揉みすぎ!変態!」
「えぇ!だって揉んだらこの世界に来たんだから試したって――」
「確かにそうだけど!揉みすぎなの!」
葵は顔を赤らめながらそう言った。葵にビンタを受けた瑛斗の頬もそのくらい赤くなっていた。そしてアリスは近くにあったベットにうつ伏せになりながらその話を聞いていた。
「エイトさんってそういう事が好きなの?変態さんだね」
アリスも葵に加勢した来た。アリスの着ている服からアリスの胸が見えそうになる。アリスと葵が話しているが瑛斗は服から見えそうになっているアリスの胸から目を離すことが出来なかった。
「……と!瑛斗!」
「へ?」
その瞬間、瑛斗の瑛斗に激痛が走る。そして葵にビンタされた頬にも再び痛みが走る。葵が蹴り上げアリスが頬思い切りビンタをしたのだった。瑛斗が床に倒れ、頬と瑛斗の瑛斗を押さえた。
「これくらいするのが妥当よね。全く…瑛斗、アリスちゃんに失礼でしょ?反省しなさい」
と、まるで母のような口調で瑛斗を説教をした。アリスは微笑みながらそれを見ていた。服を整え服から胸が見えないようにアリスはした。
「鬼だ…この2人…鬼だ…」
そう呟いた瑛斗だが、喜んでいる2人にはその声は聞こえていなかった。しばらく瑛斗は床で痛み苦しんでいたのだった。
しばらく時間が経ち、痛みが引いた瑛斗は立ち上がりアリスが座っているベットとは別のベットに座っていた。アリスと葵は同じベッドで隣同士で座っている。葵はアリスの顔を見て、1つ質問をした。
「ねぇ、アリスちゃん。建物の中ってどうなってるの?すごい広そうだけど…」
「かなり広いよ?…中、案内しよっか」
「うん、してほしいな。どんな部屋があるのか気になるし」
「じゃー、行こっか!ついて来てね」
アリスがベットから降りその部屋のドアへと向かって行く。2人もそれについて行きアリスに続き部屋を後にした。廊下に出ても左右の廊下の長さはかなりの長さがある。
アリスと2人は案内されながら建物内を歩いて行ったのだった。
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