第10話 喘ぎ声

「はぁ……はぁ……」


暗がりでA子の悶え声が続いていた。


「……駄目……ご主人様……ぁっ……!」


A子は切なげな声でご主人様に哀願する。

しかしご主人様は無視していた。


「……あ、だ、駄目ッ! 漏れちゃう」

「朝のトイレは早い者勝ちだ。……それに実を言うと……A子の声でちょっと便所から出づらくなった」

「何故っ!?」

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