第2話三現主義
知っていますか。三現主義という言葉。
「現場で、現物を見る、現実を」
そんな言葉です。
いつもそんな話をしていても何も生産性が生まれてくるわけもなく、ただの言葉に成り下がるのです。
さて本題です。
私には年の離れた兄がいます。私が小学校に入学にした時には中学生でした。
ある意味遠い存在でした。高校になるまでは。
私が就職したころには兄は無職でした。無職でした。
高校を出た後専門学校に入学し、そのまま就職するのだと思っていました。なんだって、三人兄弟の長男なんですから。
そんな思いとは裏腹に兄は「もう一年専門学校に行きたい」と親に話していました。親は兄を応援しました。そうしてもう一度専門学校に入学しました。
もう就職するだろうと私は思いました。だって下には二人いるのだから。
でも、また違いました。
兄は「もう一度専門学校に…」と言い始めました。
私は言葉を失いました。だって私のキャンパスライフが目の前で砕けたのですよ。
とうに真ん中は就職し、稼いでます。
しかし、兄は三度目の専門学校に入学しました。
そして、中退しました。
理由を聞くと「疲れた」
もともと兄は精神を病んでおり、中学生の時に精神病院に入院していました。だから親も応援しました。
学費がないからと志望校をあきらめ、短大に入学した自分が何だったんだと思い始めました。
私の心から出てくる怒りはどこに吐き出せば良いのでしょう。
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