憂鬱な夢

朝雛 楓

足りない







猫の死骸を掻き集め

僕は少しドロけた体液と 妄想の紙の上で踊る

絵の具みたいに肉球が彩る 悲しみの足跡

僕の腕には少しドロけた脂肪の粒

教室のゴミ箱には宝物

黒板をひっかくチョークの粉が降る

僕の足には少し足りないパーツ

カランコロン 軽やかだ

僕は少し足りない

足りない









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