第499話水の流れで、水車は凍らず回り続ける。

流れる水に沿って回り続ける水車は厳冬の中にあっても凍る事がない。

水車を心と考えると、水の流れは全てが移ろいゆく無常の流れ。

ただ、水車がいくら精出して回ろうにも、水の流れがなければ回れず、厳冬の時期には凍りついてしまう。


人間は、過去の経験や体験から「こうでなければ」という思いを持ちだして流れに沿えずに心を凍らせているのではないだろうか。

季節も時代も人も刻々と変化する流れがあるし、それをしっかりと認識すること。

それであって初めて、自分の心も凍り固まらず、円滑な人生が送れるのではないだろうか。

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