第472話一遍上人語録 法華と名号と一体なり

法華と名号と一体なり。

法華は色法。

名号は心法なり。

色式不二なれば法華すなわち名号なり。


(意訳)

「法華経」と南無阿弥陀仏の名号は、一つなのです。

言うならば「法華経」は、目に見える教えです。

それに対して、南無阿弥陀仏の名号は、目に見えない心の教えなのです。

両方は、相関関係にあり、二つの異なるものではありません。

ですから、「法華経」は名号であると言えるのです。


※法華経には釈迦の救い、浄土教の無量寿経には阿弥陀仏の救いが説かれている。

しかし、その無量寿経には、釈迦が阿弥陀仏の救いを説明している。

※色法:色がついている教え。仏教経典は黄色い紙に書写し、赤い色の軸に巻く。法華経を指す。

※心法:自分のこころのもととなる教え、無量寿経を指す。


法華経も浄土教も、そもそも、相争う関係ではない。

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